目次

  1. GX建機とは　事業の目的と重要性
  2. 補助事業の概要
  3. 補助金の対象者と対象製品
  4. 補助金の交付額について
  5. 事業期間と採択方法
  6. 申請方法と受付期間

　GX建機とは、建設施工現場における電動建機の普及を促進し、脱炭素化を図るため、国土交通省が創設したGX建設機械認定制度の認定を受けた電動建機をいいます。具体的に言うと、バッテリー駆動方式または有線での駆動方式の油圧ショベルやホイールローダなどをイメージしてください。

　商用車等の電動化促進事業（建設機械）は、今後、公共工事でGX建機の使用を段階的に推進していくことに伴い、GX建機を導入する事業者等に対して、機械及び充電設備の導入費の一部を補助する事業です。

　環境省は、この事業を通じて二酸化炭素（CO2）の排出量が確実に削減することを重視しています。この効果を確認するため、補助事業の実施者には、導入したGX建設機械によるCO2削減量に関する報告が義務付けられています。

　補助金の交付を受けるためには、いくつかの要件を満たす必要があります。具体的には、以下の通りです。

  • 事業を実施するための適切な体制が構築されており、事業内容が明確に理解されていること
  • 申請内容に、事業の具体的な内容、期待される効果、詳細な経費内訳、資金計画といった要素が明確な根拠に基づいて示されていること
  • この事業で導入する機械等に関して、国から他の補助金を受けていないこと
    公募要領に記載されている暴力団排除に関する誓約事項に誓約できること

　補助金の申請が可能なのは、以下のいずれかに該当する法人等です。

• 民間企業（ただし、利益等排除の対象となる民間企業を除く）
• 独立行政法人通則法に基づく独立行政法人
• 一般社団法人・一般財団法人及び公益社団法人・公益財団法人
• その他、環境大臣の承認を得て協会が認める者

　補助金の対象となる製品は、まず、交付決定後に購入契約する未使用のGX建設機械です。また、GX建設機械に充電するための装置として、GX建設機械を製造する会社が認めた可搬式充電設備も対象となります。充電設備は、上記のGX建設機械と一体的に導入される必要があり、建設機械1台に対して1台以下であることが条件です。

　具体的な補助対象機械については、公募要領で確認してください。

　補助金の交付額は、以下の計算式をベースに必要な金額が算定されます。

• GX建設機械:（GX建設機械の標準価格 － 同規格の最新型従来建設機械の基準価格） × 補助率（2/3）。
• 充電設備: 充電設備の購入価格（標準価格） × 補助率（1/2）。
交付金額は、原則として機種や型式ごとに定められた統一金額となります。また、1件あたりの申請に対する交付額には上限額が設けられていません。

　GX建設機械の普及初期支援を目的としているため、採択は原則として申請書類の受付が完了した順番に判断されます。

　ただし、予算額の残額が約2割程度に達した場合は、それ以降の申請については申し込み順による審査はせず、申請締切日の2025年11月28日（金）までに提出されたすべての交付申請を対象に審査が行われます。予算残額を超える申請があった場合には、初めて申請を行う事業者を優先的に考慮するなど、抽選を含めた方法で決定される可能性があります。

　申請書類は、デジタル庁が提供するjGrants2.0を通じて提出します。申請受付期間は、2025年5月12日（月）から11月28日（金）の17時までです。

　ただし、予算執行状況によっては、申請受付期間が前倒しで終了する可能性があるため、申請を検討されている場合は早めの手続きをお勧めします。