「ヨシ!」仕事猫フィギュア開発の裏側とは 制作会社の社長に聞く【動画】
「仕事猫」「卓上呼び鈴」「音声付きバス降車ボタン」など、ガチャガチャ(カプセルトイ)でヒット作を連発する「トイズキャビン」という会社があります。ヒット作の裏側や会社の方向性についてブシロードクリエイティブ代表取締役の成田耕祐さんがYoutubeでインタビューしました。
「仕事猫」「卓上呼び鈴」「音声付きバス降車ボタン」など、ガチャガチャ(カプセルトイ)でヒット作を連発する「トイズキャビン」という会社があります。ヒット作の裏側や会社の方向性についてブシロードクリエイティブ代表取締役の成田耕祐さんがYoutubeでインタビューしました。
「ガチャガチャに魂を吹き込む会社」を掲げているのが、おもちゃの製造卸「トイズキャビン」です。プラモデルの一大生産地である静岡市に本社があり、代表取締役の山西秀晃さんと社員の計3人でガチャガチャの企画から営業までを担っています。
その山西さんを、ツギノジダイで“後継ぎ社長は「レッドオーシャンで勝て」ガチャガチャの事業戦略を解説”を執筆した成田さんがインタビューし、その様子がYoutubeで公開されました。
SNSを見ながら人気が出そうな作品を探していた山西さんの目にとまったのがインターネットで人気の「仕事猫」でした。原案者のイラストレーターくまみねさんに使用許可を依頼し、商品化が実現しました。
最初に商品化したのが、立体表現できるラバーキーチェーン。夜10時過ぎに仕事猫の商品化をTwitterで告知し、風呂から上がって確認すると、5000回以上リツイートされていました。
トイズキャビン 3月ガチャ新製品・・・「仕事猫現場ラバーキーチェン」300円・・・イラストレーターくまみね氏が描く、Twitterを席巻し続ける「働く猫」がラバーになって参上!かの有名な「ヨシ!!」をはじめ、氏のキュートな労働現場の猫たちがカワイイ!イラストは全て描きおろしです!! pic.twitter.com/QW1djVyjfO
— 株式会社トイズキャビン (TOYS CABIN Co.,ltd) (@TOYSCABIN) November 26, 2018
くまみねさんには「ガチャガチャは売れるときはとても売れます。しかし、本当に厳しかったら申し訳ありません」と企画の持つリスクについてもあらかじめ伝えていました。しかし、フタを開けてみると山西さんも「何?この反響……」と驚くほどの盛り上がりでした。
ラバーキーチェーンの売り上げは「赤字にならない程度」でしたが、この盛り上がりが次回作のフィギュアの開発につながりました。ガチャ業界は過去のデータにもとづいて仕入れをすることが多く、売れるかどうかわからない商品は販売側も仕入れに慎重になります。しかし、Twitterで大きな反響があったことが開発継続を後押ししました。こうしたインタビューは下記のYoutubeで公開しています。
↓ここから続き
山西さんは業界について「ガチャガチャ戦国時代。大手から老舗まで全国30社のメーカーが競争しています」と紹介します。
大手に対し、キャラクターの版権やユニークなアイデアだけでは太刀打ちできません。「トレンド最先端である東京のメーカーさんに勝てるのは、クオリティしかない」と他社との差別化をねらって、高品質、低単価なもの作り続けてきました。
今後について、山西さんは、若い社員に企画や進行をやってもらって全体で作り上げる会社にしたいと考えています。
「売り上げ何億円達成!とか数字に追われるのではなく、大きくもうからなくても社員に給与に出せてエンドユーザーが喜ぶ商品を出し続けられていれば満足かなというところです」
(続きは会員登録で読めます)
ツギノジダイに会員登録をすると、記事全文をお読みいただけます。
おすすめ記事をまとめたメールマガジンも受信できます。
おすすめのニュース、取材余話、イベントの優先案内など「ツギノジダイ」を一層お楽しみいただける情報を定期的に配信しています。メルマガを購読したい方は、会員登録をお願いいたします。
朝日インタラクティブが運営する「ツギノジダイ」は、中小企業の経営者や後継者、後を継ごうか迷っている人たちに寄り添うメディアです。さまざまな事業承継の選択肢や必要な基礎知識を紹介します。
さらに会社を継いだ経営者のインタビューや売り上げアップ、経営改革に役立つ事例など、次の時代を勝ち抜くヒントをお届けします。企業が今ある理由は、顧客に選ばれて続けてきたからです。刻々と変化する経営環境に柔軟に対応し、それぞれの強みを生かせば、さらに成長できます。
ツギノジダイは後継者不足という社会課題の解決に向けて、みなさまと一緒に考えていきます。