「五輪選手を輩出したい」古巣に戻った代表トレーナー

 相談に訪れた多寿満(たじま)ボクシングジムは、狭山市役所からほど近い場所にある老舗のボクシングジムです。代表トレーナーである桜井靖高さんは、ジム第1号生としてプロデビューし、日本フライ級3位を獲得したOBです。引退後20年以上トレーナーを務めたのち、「地元・狭山市からボクシングのオリンピック選手を輩出したい」という夢をもって、代表トレーナーとして古巣に戻ってきたのです。

悩みは会員数 ニーズはあるのに……

 桜井さんの悩みはジムの会員数が増えないことでした。そこで、中小企業の売上向上支援を専門とした無料相談所「Saya-Biz」を訪れます。

 会員数を増やすカギを見つけるために、まずは現状を伺わなくてはなりません。そもそもボクシングジムとしては市内で唯一の存在であり、周辺でも各市町村に1か所あるかないかという環境です。

Saya-Bizでの相談の様子

 加えてボクシングは、かつてのようにプロボクサーを目指す人だけではなく、ダイエットやストレス発散の手段として初心者や女性にも親しまれるようになりました。市場も周辺環境も決して悪くなさそう…と考えて一つの仮説を立てました。

 「必要な人に必要な情報が届いていないゆえに、気づかれていないのが会員数の増えない原因ではないか」

いまの会員が支持するジムの良さとは

 そこで、改めて確認したのが「顧客のターゲット」と「顧客に提供する価値」です。多寿満ボクシングジムの会員は小学生から50代までの幅広い年代層でした。入会の動機もプロボクサー志望からダイエットまで様々です。これでは、一見ターゲットが絞れていないように見えます。しかし「会員に支持されているポイント」を伺っていくと、1つのキーワードにたどり着きました。

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