コロナ禍の販路開拓・新商品開発の工夫や苦労を紹介 経営者アンケートから
新型コロナの影響下でも販路開拓や新商品・サービスの開発に取り組んでいる企業の一端が、2021年1月に実施したアンケート調査「大同生命サーベイ」で見えてきました。どんな販路拡大や新商品・サービスに取り組んでいるのでしょうか。その工夫や苦労も含めて自由記述欄に書かれたコメントを紹介します。
新型コロナの影響下でも販路開拓や新商品・サービスの開発に取り組んでいる企業の一端が、2021年1月に実施したアンケート調査「大同生命サーベイ」で見えてきました。どんな販路拡大や新商品・サービスに取り組んでいるのでしょうか。その工夫や苦労も含めて自由記述欄に書かれたコメントを紹介します。
目次
大同生命サーベイは、大同生命保険が毎月実施しているアンケートで、2021年1月は5~28日に、営業職員が訪問、電話、郵送、メールで調査し、8419社から回答を得ています。
販路開拓とは、新たな顧客層やチャネルを開拓し、新規顧客の獲得を目指すことを指します。2020年に販路開拓にとりくんだかどうかを尋ねた質問には、7907社が回答しました。「販路開拓に取り組んだ」と回答した企業は39%でした。
取り組みとして「自社ホームページ・SNSによる情報発信」「他社との業務提携」「販売チャネルの多様化(インターネット受注、代理店販売から直販など)」が多く挙げられ、「インターネット・新聞・交通広告」「販売先・ターゲットの変更」などの回答も見られました。
このほか、自由記述欄には具体的な取り組みが寄せられました。
一方で、訪問営業ができなかったり、展示会が中止されたりして販路開拓を中止・延期した企業もありました。
一方、「新商品・サービスの開発」の取り組みの有無について尋ねると、「取り組んだ」と回答した企業は36%に上りました。
「除菌マスクや抗菌建材の製造、除菌スプレーの設置など除菌・抗菌を考慮した商品・サービスの開発・提供」「キャッシュレス決済端末・アプリの開発・導入など非接触型の商品・サービスの開発・提供」といった回答が目立ちましたが、そのほかにも以下のような自由回答も得られました。
逆に、予定していた新商品・サービスの開発・提供を中止した企業からは「コロナ感染拡大により、顧客ニーズが変わり、把握が難しい」「業績悪化により新商品・サービスの開発費用を縮減」という回答も得られました。
このほかにウィズ・コロナ時代において、販路開拓や新商品・サービスの開発・提供するときに工夫または苦労していることについて自由回答を求めたところ、様々な意見が寄せられました。業種別に紹介します。
販路開拓や新商品・サービスの開発に活用できる代表的な補助金を紹介します。一つは新規事業分野への進出等の新分野展開、業態転換、事業再編などで役立つ「事業再構築補助金」です。最大1億円ということで注目されており、3月から公募が始まりました。
小規模事業者が販路拡大で活用できるのが「小規模事業者持続化補助金」です。事業終了後2年で、販路開拓で売上増加につながった事業者の割合を80%とすることを⽬指しています。
対⼈接触機会の減少に役立つ製品開発などに活用できる「ものづくり補助金」や、業務の非対面化に活用できる「IT導入補助金」もあわせてチェックしてみてください。
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