アップリンク渋谷、5月20日で閉館へ 吉祥寺・京都・クラウドは継続
映画配給会社アップリンクは2021年4月22日、ミニシアター「アップリンク渋谷」(東京都渋谷区宇田川町)を5月20日で閉館すると発表しました。閉館理由について、新型コロナの影響により「再投資をしても先が見えない状況となり、閉館という決断を余儀なくされました」と説明しています。
映画配給会社アップリンクは2021年4月22日、ミニシアター「アップリンク渋谷」(東京都渋谷区宇田川町)を5月20日で閉館すると発表しました。閉館理由について、新型コロナの影響により「再投資をしても先が見えない状況となり、閉館という決断を余儀なくされました」と説明しています。
アップリンクの公式サイトによると、アップリンクは1987年に映画配給会社としてスタート。最初の配給作品はデレク・ジャーマン監督の『エンジェリック・カンヴァセーション』でした。その後、映画の配給だけでなく配給作品をビデオ化も手がけます。
イギリスのテレビ局BBC、チャンネル4などと、ジャーマン監督の『ザ・ガーデン』『エドワードII』『ヴィトゲンシュタイン』 『BLUE』を共同製作したことでも知られています。
1995年にイベントスペース「アップリンク・ファクトリー」、2004年には日本一小さな映画館「アップリンクX」がオープン。その後、カフェやギャラリー、3スクリーンへと拡大し、「アップリンク渋谷」として先鋭的な映画を数多く上映してきました。
閉館を決めた理由について、浅井隆代表は公式サイト上で、老朽化による設備投資が必要な時期に新型コロナの影響が重なったことを挙げています。
アップリンクが運営するオンライン映画館「アップリンク・クラウド」の見放題パック、支援プロジェクト「ミニシアター・エイド基金」などで支援を受け、さらに助成金、補助金もありました。しかし、「今年(2021年)はさすがに限界を超える状態で、再投資をしても先が見えない状況となり、閉館という決断を余儀なくされました」と説明しています。
さらに4月22日に公表されたお知らせでは次のように締めくくられています。
弊社のハラスメントの問題では皆様にご迷惑とご心配をおかけし、信頼を裏切るような形になってしまったこと、申し訳ありませんでした。引き続き、ハラスメントのない会社づくりに向け、社長及び従業員一同取り組んでいきます。
今後は、現在の拠点である「アップリンク吉祥寺」「アップリンク京都」そして「アップリンク・クラウド」を引き続きよろしくお願いします。
アップリンク渋谷閉館のお知らせ
吉祥寺と京都、アップリンク・クラウドは事業を継続します。そのため、アップリンク会員・未来チケット・ソフトドリンク付き回数券・招待券について次のように対応をすると発表しました。
「アップリンク吉祥寺」「アップリンク京都」で利用できます。会費の払い戻しの希望者は5月21日から問い合わせ窓口を開設します。
「アップリンク吉祥寺」で利用できます。
「アップリンク吉祥寺」「アップリンク京都」で利用できます。
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