目次

  1. 情報処理技術者試験とは 基本情報技術者試験など13種
  2. 受験手数料の値上げ幅
  3. 受験料の値上げいつから?
  4. 受験料の値上げ理由
  5. ITパスポート試験の受験料の注意点
  6. バウチャーチケットの注意点
  7. 試験要綱・シラバス

 情報処理技術者試験とは、情報システムを構築・運用する技術者から、情報システムの利用者まで、ITに関わるすべての人を対象としている国家試験です。

 コロナ禍で受験者が大幅に減ったとはいえ、2020年度だけでも学生から社会人まで約30万人が応募し、約12万人が合格しました。

 情報処理技術者試験には、次のような12の試験区分があり、情報処理安全確保支援士試験と合わせて13の試験があります。

  1. ITパスポート試験
  2. 情報セキュリティマネジメント試験
  3. 基本情報技術者試験
  4. 応用情報技術者試験
  5. ITストラテジスト試験
  6. システムアーキテクト試験
  7. プロジェクトマネージャ試験
  8. ネットワークスペシャリスト試験
  9. データベーススペシャリスト試験
  10. エンベデッドシステムスペシャリスト試験
  11. ITサービスマネージャ試験
  12. システム監査技術者試験

 試験によって筆記と、コンピューター上の試験問題にマウスやキーボードで解答するCBT方式に分かれています。

 ITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験の3試験はCBT方式で実施しており、ほかの10試験は筆記です。

 これまで5,700円だった受験料が7,500円に値上げされます。情報処理技術者試験は消費税込みですが、情報処理安全確保支援士試験は非課税です。

 筆記試験か、コンピューターを使ったCBT方式かで値上げ時期が異なります。応用情報技術者試験や情報処理安全確保支援士試験など筆記で実施している10試験は2021年度秋期試験から値上げされます。

 ITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験の3試験はCBT方式で実施しており、2022年4月から実施分から値上げされます。

 情報処理技術者試験と情報処理安全確保支援士試験の受験料は、「情報処理の促進に関する法律施行令」で決められています。2016度から5,700円でしたが、試験問題の印刷・運搬費用、会場借料等の値上がりや、新型コロナウイルス感染症対策、コンピューター試験化などで費用がかさんだことが理由だと説明しています。

 ITパスポート試験でこれまでの受験料(5700円)を納付済みの場合は、2022年3月31日までに受験するようIPAが呼びかけています。空席がない場合も含め、期日までに受験できなくても、受験料は返還しないと説明しています。

 2021年7月26日までに申し込んだ場合、有効期限が2022年4月1日以降のバウチャーチケットでも、2022年4月1日以降の試験に使用できません。

 2022年3月31日までに使用できなかったバウチャーチケットは、代金の返還があります。ただし、バウチャーチケットを購入するときの振込手数料は返金されません。

 2021年7月27日~2022年3月31日に申し込んだ場合、バウチャーチケットの有効期限は、2022年3月31日までです。空席がない場合も含め、期日までに受験できなくても、受験料は返還しないと説明しています。

 試験要綱・シラバスはIPAの公式サイトで確認してください。