目次

  1. プレスリリースとは
  2. プレスリリースと広告の違い 本当に無料なのか
  3. 取材したくなるテーマの見つけ方
  4. 新製品・新サービス以外の取材テーマの例
  5. プレスリリースの伝え方5つのポイント
    1. トレンドや社会課題などどんなニュース性があるか
    2. どのメディアへの掲載を想定しているか
    3. どんな視聴者・読者を想定しているか
    4. 専門性・客観性のあるデータはあるか
    5. 情報が正確か

 プレスリリースとは、メディアが取材し記事執筆をするうえでのニュースの素材となる情報です。元々メディアに掲載されることが目的でしたが、プレスリリースのプラットフォームサイトから直接SNSで拡散されたり、一部ニュースメディアにそのまま転載されたりすることも増え、次のような目的も生まれています。

  • 消費者や取引先、社員など幅広いステークスホルダーに自社の取り組みを伝える
  • 投資家や提携先を探している事業会社などの情報収集に活用される

 このようにプレスリリースの目的は多様化していますが、今回は、メディアが取材したくなるテーマ選びに絞って紹介します。

 広告はメディアの広告枠を買い取り、自社の新製品やサービスなどの伝えたい情報を広める役割を果たします。そのため、広告主が伝えたい内容を広く知ってもらえます。

 一方で、プレスリリースはあくまでニュースの素材提供です。メディアがリリースの内容を発信するかどうか、どのような切り口で紹介するかはそのメディア、または記者の視点に委ねられます。

 プレスリリースは広告と違って、無料で済ませられるメリットが強調されがちですが、プレスリリースを作り、送付先を調べて届け、取材の問い合わせに対応するには相応の人手やコストを見込んでおいた方が良いでしょう。

 プレスリリース配信大手のPR TIMESによると、毎月2万件を超えるプレスリリースが出されています。多くは新製品・新サービスの告知ですが、新製品を発売したこと自体がそのまま全国ニュースになることは、普段あまりありません。多くの人が発売自体に関心を持つであろうAppleの新型iPhoneなどごく一部に限られてしまいます。

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