目次

  1. 別メーカーのお菓子が家に
  2. コンサル会社で鍛えられ
  3. 「次の社長」と父が公言
  4. 欠品が営業・製造のストレスに
  5. 「ひよっこ」扱いはされなかった

ーー子どもの頃、家業はどのような存在でしたか。

 祖父の家が工場と隣接していて、小さい頃は敷地内で遊んでいました。その頃のチロルチョコは、まだまだ全国ブランドではなかったと思いますが、九州ではある程度名の知れた会社で、子どもながらに「すごいなあ」と感じていました。

 ただ、父が家にチロルチョコを持ち帰ることはあまりなく、家でチロルチョコを食べた思い出もありません。逆に、調査で購入していたのか、別のメーカーさんのお菓子は、家にたくさん置いていた記憶があります。

ーー家業を継ぐという意識はいつ頃からありましたか。

 2人きょうだいの長男で、会社に入ってから言われて初めて気付きましたが、父から「会社に入れ」、「継いでほしい」と言われたことは一回もなかったです。

 ただ、不思議な感覚ですが、小学生くらいの時から漠然と自分は社長になると思っていました。思い返せば、他の夢は一度も持ったことがありません。

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