緊急事態宣言と重点措置の解除いつから?飲食店やイベントは緩和へ
政府は2021年9月30日で、新型コロナの感染拡大防止対策のための19都道府県への緊急事態宣言と8県へのまん延防止等重点措置について、すべて解除することを決めました。ただし、イベントや飲食店にこれまで要請してきた対応の緩和は段階的に進める予定です。今後求められる対応について政府資料をもとに整理しました。
政府は2021年9月30日で、新型コロナの感染拡大防止対策のための19都道府県への緊急事態宣言と8県へのまん延防止等重点措置について、すべて解除することを決めました。ただし、イベントや飲食店にこれまで要請してきた対応の緩和は段階的に進める予定です。今後求められる対応について政府資料をもとに整理しました。
目次
緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の解除は2021年9月30日で解除されます。ただし、感染の再拡大を防ぐため、解除地域では1カ月程度、飲食店の営業時間短縮やイベント制限など一定の要請を続けたうえで段階的に緩和する予定です。
緊急事態宣言が9月30日で解除される19都道府県は次の通りです。
次に、まん延防止等重点措置が解除される県は次の通りです。
緊急事態宣言・まん延防止等重点措置の解除後のポイントについて整理しました。
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の地域はこれまで、イベント開催で上限5000人かつ収容人数は50%以内とするよう要請されていました。
解除後は1カ月先をめどに上限が5000人または、収容定員の50%以内(最大1万人)の多い方になります。収容定員が設定されていない場合は、1万人以下での開催が求められます。
ただし、これまでの実績から、大声や歓声が想定されるかどうかで収容率の上限が変わってきますので、主催者はイベント開催の2週間前までに都道府県に相談が必要です。
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の地域はこれまで、酒類やカラオケを提供する飲食店には休業を要請し、それ以外の店は20時までの時短営業を要請していました。
解除後は、最長1カ月をめどとして感染防止対策の「第三者認証」を受けた店は営業時間を21時まで、それ以外の店では20時までを基本とし、知事の判断で酒類の提供が可能となります。また、時短要請に協力した飲食店に協力金を支給する予定です。
朝日新聞の取材では、緊急事態宣言の対象地域だった19都道府県すべてが10月1日から飲食店での酒類の提供を認める見通しだといいます。16都道府県は営業時間の短縮要請は継続しますが、茨城、静岡、滋賀の3県は時短要請もしない方針です。
第三者認証を受けた店の酒類の提供について、大阪、京都、兵庫、福岡の4府県は20時時半まで、東京、神奈川、埼玉、愛知などは20時までと対応が分かれました。
栃木、東京、千葉、兵庫は1組4人以内、埼玉、神奈川は1組4人以内か同居家族との条件も求めました。
まん延防止等重重点措置が解除される8県のうち、宮城、福島、石川、香川、宮崎、鹿児島の6県は飲食店への時短要請はせず、酒類提供も全面的に解除する方針です。熊本県は熊本市の病床使用率が高いため、20時までの時短要請を10月14日まで熊本市で継続。岡山県は9月29日に対応を決める予定です。
「人と人との距離の確保」「マスクの着用」「手洗いなどの手指衛生」等の基本的な感染対策を徹底しつつ、緊急事態宣言の解除地域では次のような対応が要請されます。
帰省や旅行・出張など都道府県間の移動では、基本的な感染防止策を徹底するとともに、ワクチン接種を完了していないなど高リスクの者に対して、検査を勧めることを明記しました。
そのほかの地域でも、基本的な感染防止策を徹底するとともに、特に大人数での会食を控えることや、感染が拡大している地域への不要不急の移動は極力控えることが求められています。
職場での感染対策については、次のようなことが求められています。
政府はこれまでワクチン接種がある程度行き渡れば「行動制限の緩和」に向けて検討を始めることを明らかにしていました。
この行動制限の緩和については、ワクチン・検査パッケージなどに関する技術実証のなかで10月中に実施すると説明しています。近く実施要領が発表される予定です。
おすすめのニュース、取材余話、イベントの優先案内など「ツギノジダイ」を一層お楽しみいただける情報を定期的に配信しています。メルマガを購読したい方は、会員登録をお願いいたします。
朝日インタラクティブが運営する「ツギノジダイ」は、中小企業の経営者や後継者、後を継ごうか迷っている人たちに寄り添うメディアです。さまざまな事業承継の選択肢や必要な基礎知識を紹介します。
さらに会社を継いだ経営者のインタビューや売り上げアップ、経営改革に役立つ事例など、次の時代を勝ち抜くヒントをお届けします。企業が今ある理由は、顧客に選ばれて続けてきたからです。刻々と変化する経営環境に柔軟に対応し、それぞれの強みを生かせば、さらに成長できます。
ツギノジダイは後継者不足という社会課題の解決に向けて、みなさまと一緒に考えていきます。