目次

  1. 永続ライセンスのOffice 2021、いつ発売?
  2. 永続ライセンスのOffice2021、なぜ発売?
  3. 国内向け価格
  4. Office2021の新機能
    1. Excelの新機能
    2. PowerPointの新機能
    3. Outlookの新機能
  5. 永続ライセンスとサブスクリプションの違いと注意点

 永続ライセンスのOffice 2021は2021年10月5日に発売されます。最新版のWindows 11のリリースに合わせての発売となりました。

 社内で使うソフトウェアはサブスクリプションが増えるなか、永続ライセンス版を発売する理由について、マイクロソフト社の公式サイトで「PC およびMac向けの主要Officeアプリは必要でも、サブスクリプションは利用したくないという方がいらっしゃることも承知しています」と説明しています。

 日本向けのOffice統合製品と単体製品について、それぞれまとめました。

 まずは、Office統合製品の価格です。

Office Home & Business 2021 Office Personal 2021 Office Professional 2021 Office Professional Academic 2021 Office Home & Student 2021 for Mac Office Academic 2021 for Mac
税抜価格 3万4800円 2万9800円 5万9800円 2万7800円 2万3800円 1万6800円
Word 2021
Excel 2021
PowerPoint 2021
Outlook 2021
Access 2021
Publisher 2021
OS Windows,Mac Windows Windows Windows Mac Mac
提供形態 POSA,ダウンロード,プリインストール ダウンロード,プリインストール POSA,ダウンロード

 次に、単体製品の価格です。

製品 税抜参考価格 OS 提供形態
Word 2021 1万4800円 Windows,Mac POSA,ダウンロード
Excel 2021
PowerPoint 2021
Outlook 2021
Access 2021 Windows
Publisher 2021
Visio Standard 2021 4万5800円 POSA(10月15日~),ダウンロード
Visio Professional 2021 8万6800円
Project Standard 2021 9万5800円
Project Professional 2021 15万9800円

 Office2021はOffice2019からのアップグレード版です。マイクロソフト社の公式サイトで新機能を紹介しています。

 たとえば、共通する内容として、Word、Excel、PowerPoint、Outlookのパフォーマンス、安定性、速度が向上したほか、描画の色を選ぶときに#から始まる「Hexカラー値」で指定できるようになりました。

 ファイルをOneDrive、OneDrive for Business、または SharePoint Online にアップロードすると、すべての更新内容が自動的に保存される機能なども備えられています。

 各ソフトウェアにも様々な新機能が搭載されています。

  • 表または範囲内で必要なものを行単位で検索できる「XLOOKUP」関数
  • 動的配列を行う関数(FILTER、SORT、SORTBY、UNIQUE、SEQUENCE、RANDARRAY)
  • 計算結果に名前を割り当てて中間計算・値・定義名を数式内に格納できるLET関数
  • 配列またはセル範囲内で指定された項目を検索し項目の相対位置を返すXMATCH 関数
  • スライドショーで発表者のビデオやレーザー ポインターなどを記録
  • 手描き入力を描画されたとおりに再生
  • 読み上げソフト用に要素の読み上げ順序の並べ替え
  • 日本語を含む70カ国の言語への翻訳機能
  • メールの画像に注釈を付けたり、指・ペン・マウスを使って別のキャンバスに描画したりできるように
  • クイック検索を使用してメールをすばやく見つける

 Microsoft 365は、わかりやすく言えばWordやExcel、PowerPoint、OutlookなどOffice365で利用できるアプリに加え、オンラインストレージ、セキュリティなどテレワークに必要なサービスをまとめたサブスクリプションです。

 サブスクリプションでは最大5台まで利用できるため、現場で使えるスマホやタブレットなどと連携できます。さらに最新のアプリを使い続けられるほか、1TBのクラウドステレージも使うことができます。

 一方で、今回発売されるOffice 2021は永続ライセンスです。長い期間使い続けると、サブスクリプションよりも安く使い続けることができます。ただし、永続ライセンス版で同時利用できる端末は2台まで。さらに、Office 2021のサポート期間は5年間と従来よりも短くなっているので注意が必要です。