目次

  1. コンセプトに込めた思い
  2. シンプルさとわかりやすさを追求
  3. モニターの意見をもとに商品開発
  4. ティーバッグに隠された3つの特徴
  5. 「アトツギU34」加入で得た気づき
  6. 事業が循環する仕組みを目指す
  7. 祖父の代から大切にしていること

 前編の記事「『お茶のおいしさ知らなかった』3代目が目指すジャケ買いされる新ブランド」では、お茶のおいしさが同世代に届いていないと感じた佳幸さんがブランド構築から取りかかろうとするまでを紹介しました。

 中川政七商店で経営とブランディングについて学んだ佳幸さんは、どんな新ブランドを作りたいかを改めて考え直し、金平糖ブランド「金平堂(KONPEIDOU)」のパッケージを手がけたデザイナー増永明子さんに相談しました。

 「自分のなかで明確だったのは、自社の強みであるティーバッグ加工を生かし、『自分が初めて飲んだときの感動を若い人に届けたい』『それを会社の売り上げの柱に育てたい』ということでした。それから、若い人たちが何を求めているかを考えながらコンセプトを固めていきました」

 まず、佳幸さんが感じた「手軽でおいしい」というティーバッグの良さをそのまま伝えたいと考えました。ここがブランドとして絶対的に大切な部分であるということを増永さんと確認しながら商品制作も進めました。

 また近年、若者の健康志向が高まっています。佳幸さんも友人とトクホ(特定保健用食品)のお茶を買うという話をよくしていました。社会人になって健康を気にするようになったものの、時間や手間をかけてまで何かをする気にはなれないという人が多いとも感じていました。

 手軽でおいしく、体に良いものを届けたい――。この思いを込めたのが、「t to」のコンセプト「かんたん、おいしい。しかも、ヘルシー。」です。

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