目次

  1. 高層ビル社会を見越した祖父が創業
  2. 「後継ぎ」=「できの悪い子ども」のイメージだった
  3. 父の体調悪化で急遽家業へ
  4. 自分も含め全社員が働きたいと思える組織に
  5. イベントから見えてくる「人の素(す)」
  6. 休日に会社に来る理由は「遊び場」
  7. 一気に改革するのではなく様子を見ながら少しずつ
  8. 社内の取り組みをSNSで発信
  9. 過去にとらわれない後継ぎベンチャー企業を標榜

 島田電機製作所は正孝さんの祖父の島田有秋さんが、1933年に創業しました。当時、日本には高層ビルどころかビル自体もほとんど建っていなかったそうですが、「これからはビルが建ち、必ずエレベーターが必要になる」。

 祖父の先見の明により、エレベーター事業専門メーカーとして歩みを始めます。

 そして次第に、エレベーターホールに設置する表示器に特化していきます。エレベーターに乗る際に押すボタン、停止階が確認できる上部の表示灯、到着を知らせるランタンなどです。

島田電機製作所手がけているオーダーメイドのエレベーター表示灯

 島田電機製作所の得意分野はオーダーメイド品でした。開発から設計、アクリル版や金物の加工・溶接技術、さらには組み立てまで、エレベーターメーカーからの要望にワンストップで応えられる体制や技術力を正孝さんは実現しています。

レーザー加工機で表示箇所を切断している様子

 今では業界シェア6割以上。東京スカイツリーやあべのハルカス、中国の上海タワーといった有名なビルはもちろん、全国各地の多くのビルで使われています。

 幼いころは自宅と工場が同じ敷地内にあったこともあり、正孝さんにとって家業は身近な存在でした。ただ、あまり良い印象を持っていなかったそうです。

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