目次

  1. ホームページを続々立ち上げ
  2. 学生起業家から零細製造業に
  3. 「大したことないやつ」と思われ
  4. リアル営業で見つけた課題
  5. 事業を成長させて社長に
  6. オーナーから事業を買い取る
  7. 事業転換で売上高は22倍に
  8. 経営のほころびと助け舟
  9. ラスクルに人材派遣を要請
  10. 売上高300億円を目指して
  11. MBOを成功させるには

 ダンボールワンの前身は、1978年に創業した段ボール製造会社「能登紙器」です。現在は全国の製造会社と提携し、短納期で多彩な梱包材を届けるオンラインの通販プラットフォームを運営しています。2021年の売上高は約50億円で、従業員70人を抱えます。

 石川県出身の辻さんは、それほど裕福ではない兼業農家の家に生まれ、幼少期の小遣いは月100円でした。「棒ジュースを買って家で凍らせて、公園で売ったり、メンコにシールを貼って売ったりしていました」

 商品に付加価値を足して売ることが楽しく、成長とともに色々な商品を生みだし、高校生のころには貯金が50万円を超えました。

 やがて、貯金全額でパソコンを買いました。ゲーム攻略サイトやアイドルのファンサイトなど、広告収入が得られるホームページ、ブログなどを次々立ち上げます。

 今度はアフィリエイト収入ではなく、事業で稼ぎたいと考え、地元石川県の商材を売るECサイトなどを手がけました。

 売り上げは伸びていましたが、アマゾンや楽天の急成長を目の当たりにし、先行きの厳しさも感じます。ちょうど事業を買いたいというオファーがあり、辻さんはECサイトを売却しました。

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