目次

  1. 父のビジネスモデルが危機に
  2. 個人向けスクールが抱えた問題
  3. ヤフーからの仕事を獲得
  4. 「エンジニアの入り口」が急成長
  5. 個人向けスクールをテコ入れ
  6. コロナ禍でも伸び盛りの事業
  7. 世界一の教育企業を目指して
  8. 先代の引退を引き留める理由

 自身で起業していた松田さんは、父に恩返ししようと社長就任前の12年から家業に参画(前編参照)。既存事業の立て直しや、新規事業の立ち上げなどを任されました。

 松田さんは「事業承継で一番重要なのは能力の見極めです。当たり前ですが、『先代の子だから』というだけでは、失敗する例の方が多いでしょう」と言います。先代は松田さんが経営者にふさわしいかどうか、「力試し」をしたわけです。

 松田さんが家業に関わるのは、このときが初めてでしたが、課題は明らかでした。先代が築き上げたビジネスモデルが危機に直面していたのです。

 社会人スクール事業の本質は職業訓練で、社会的ニーズにあった職業人を育て、就職・転職につなげるためのステップとなります。

 裏を返せば、社会人スクール事業とは、社会的ニーズに合致する講座を時代に合わせて「当て続ける」ことなしには、成長できないビジネスなのです。

 どんな講座にも浮き沈みがあり、衰退期に差し掛かった講座は新しいものと入れ替える必要があります。

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