【動画】クラウド実践大賞全国大会、城善建設に総務大臣賞 若手確保へDX
クラウド実践大賞実行委員会は2021年12月、「全国中小企業クラウド実践大賞全国大会」を開きました。全国の応募のなかから、「城善建設」(本社・和歌山市)が総務大臣賞に選ばれました。若手人材の確保に課題を感じていた城善建設は、チャットとファイル共有ツールを組み合わせることで、紙ベースでは最短でも2日かかっていた申請書の承認作業を10分に短縮するなど業務改善を図っています。
クラウド実践大賞実行委員会は2021年12月、「全国中小企業クラウド実践大賞全国大会」を開きました。全国の応募のなかから、「城善建設」(本社・和歌山市)が総務大臣賞に選ばれました。若手人材の確保に課題を感じていた城善建設は、チャットとファイル共有ツールを組み合わせることで、紙ベースでは最短でも2日かかっていた申請書の承認作業を10分に短縮するなど業務改善を図っています。
全国中小企業クラウド実践大賞の公式サイトによると、全国中小企業クラウド実践大賞とは、クラウドを活用して新規事業創造、収益向上、業務効率化を実現した中小企業等の実践事例を発掘し、広めていくためのプロジェクトです。
2021年12月10日に開催された「全国中小企業クラウド実践大賞全国大会」は、地方大会に参加した中小企業など39社から選ばれた12社が登壇。自ら推進する収益力向上や経営効率化を実現したクラウドサービス実践事例を発表しました。
このなかで、総務大臣賞に選ばれたのが、マンションから戸建て住宅まで幅広い建築を手がける「城善建設」です。
従業員の平均年齢は48歳、とくに41~64歳の割合が83%を占め、若い人に来てもらうには、労働時間を減らし、働き続けられる職場に変わる必要があると感じていたといいます。
そこで「DXで若い担い手を迎えよう」と掲げ、工務店などが活用している一元情報管理ツール「AnyONE」、ファイル共有ツールのbox、チャットツールSlackを導入しました。
IT情報システムマネージャーの和田正典さんは「今までの仕事と大きく変わらず、現場の負荷が変わらないようにしました」と話します。
成果の一つが、RPAを活用した承認作業の短縮化です。申請者が申請書のデータをboxに格納すると、上長のSlackに自動通知されます。承認すると、承認済みフォルダに自動で移動し、つぎの経理部に通知され……という形で作業が自動化されました。
その結果、紙ベースでは最短でも2日かかっていた作業が10分に短縮されたといいます。
そのほかの業務効率化については、実践大賞のプレゼン動画で確認できます。
このほか、全国大会で受賞した企業とプレゼンタイトルは次の通りです。
日本商工会議所会頭賞:つばさ公益社(クラウドとDXで変わる弔いの形とレガシー産業の社内システム)
全国商工会連合会会長賞:村ネットワーク(野菜の受託加工における自動見積もりシステムの導入によるDXの推進)
全国中小企業団体中央会会長賞:NPO法人新座子育てネットワーク(コロナ禍でも止まらない支援で、子育て支援のクラウド活用を牽引)
クラウド活用・地域ICT投資促進協議会理事長賞:太陽都市クリーナー(社長はつらいよ〜クラウドツール導入編〜)
クラウドサービス推進機構理事長賞:能登島マリンリゾート(1日50回の電話から1日50件のwebへチェンジ。ストレス軽減+売上向上!)
日本デジタルトランスフォーメーション推進協会賞:相互電業(社員の”わがまま”から始まった?!~30人30通りの働き方改革の実現~)
審査員特別賞:船場化成(アナログ管理からの脱却。製造メーカーの常識を変えたDX推進)
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