目次

  1. 売れずに苦労した修業時代
  2. 機械購入が最初は裏目に
  3. 模倣品をきっかけにブランド化
  4. 悩み抜いた商品一本化
  5. 顧客の声で「深蒸し麺」を開発
  6. イベント出店で認知も利益も
  7. メディアへの露出が増加
  8. 取材した老舗食堂からみた成功要因

――大磯屋製麺所の成り立ちを教えて下さい。

 初代の磯貝市太郎が1926年に「大磯屋うどん店」として創業し、1962年に現在の大磯屋製麺所になりました。製麺一筋でうどんも焼きそばも作っていましたが、今は焼きそばに絞っています。国産の小麦粉100%で作った「熟成焼そば麺」や、焼きそばに合うソースが主力商品です。

――家業に入るまでのキャリアを教えてください。 

 小さいころから実家の製麺業を継ごうと考えていたので、高校卒業後に名古屋調理師専門学校に進みました。継いだ時に焼きそばを調理して提供したいという思いもあったためです。

 卒業後は修業のため製麺会社に就職。その会社の上司が独立して製麺会社を立ち上げることになり、私も新会社に移りました。

 1社目は入社後すぐに製造ラインに入り、その後配達や簡単な営業も担当しました。立ち上げから参加した2社目ではゼロからお客さんを増やそうと、飛び込み営業から始めました。まだ信用がないハタチそこそこの若造だったので、なかなか売れずに苦労しました。

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