目次

  1. 突然届いた解任通知書
  2. 会社を去る決意を固めたが・・・
  3. 日本酒バーで消費者とつながる
  4. 気軽に注文できる店に
  5. ボトル彫刻事業を拡大
  6. 桁違いの利益率を記録
  7. スムーズな事業承継を進めるには
  8. 引き継いだ人が良い経営者

 内海さんは大学中退後、1927年創業の光明兼光本店にアルバイトとして入り、営業職で販路を拡大したり、3代目社長をサポートしたりして信頼を勝ち取り、会社解散の危機にも立ち向かいました。2008年に3代目が急逝し、創業家以外で初の経営トップとなりました(前編参照)。

 しかし、就任後も苦労の連続でした。

 内海さんは3代目の遺族から打診を受けて就任しましたが、当時会社に在籍していた3代目の子どもが1人だけ反対していました。

 内海さんは当時、自身を創業家に経営を戻すまでの「中継ぎ」と考えていました。そのため、就任に反対していた3代目の子にも代表取締役副社長に就いてもらいました。

 内海さんは「経営者として不足しているものを勉強していきましょう」と説明し、副社長に前社長が保有していた自社株のうち約24%を引き継いでもらうようにしました。人脈づくりのため、地元の経営者団体への入会も勧めました。

 ところが社長を継いで少し経った後、内海さんの元に突然、社長解任通知書が届きました。差出人は自身の後継と目していた副社長からでした。

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