目次

  1. 2度目のブランドリニューアル
  2. 家族経営から組織経営へ
  3. SNSでファンづくり
  4. クレームを業務改善につなげる
  5. コロナ禍でも売り上げを1.4倍に

――2008年のパッケージ変更(前編参照)に続いて、2018年に2度目のブランドリニューアルをされました。

 ロゴやパッケージのデザインを変更し、本店をリニューアルするとともにカフェ事業を立ち上げました。

鶴岡八幡宮の目の前にある、鎌倉紅谷の本店(神奈川県鎌倉市)

 リニューアルのきっかけは、大きく二つあります。一つは、2008年のリニューアルから10年経ち、私たちの商品や企業活動が、どこか旧態化しているのではないかと感じたからです。

――どういうことでしょうか。

 2011年の東日本大震災がターニングポイントでした。未曽有の危機を見たり感じたりしたことで、「ありふれた日常の尊さ」や「いまを大切にする気持ち」、「一緒に過ごす人に対する愛おしさ」が、日本人の価値観として深まったと感じます。

 「『おいしいお菓子』を通して、大切な人との日常に『笑顔』と『幸せ』を届ける」という鎌倉紅谷の役割を、改めてしっかり伝えたいと考えました。

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