目次

  1. 芝居漬けの青春を送る
  2. 劇団の解散で一度家業に
  3. レッスンは評判になったが・・・
  4. 夫の店の閉店後、母が脳梗塞に
  5. 夫の勧めで再び家業へ
  6. 家族経営からの脱却
  7. 店の拡張移転で新規顧客を
  8. 非日常を味わうプロジェクト
  9. リピートしたくなる差別化を意識
  10. 立ち止まらず常に先へ

 同店は1979年、佐藤さんの母・小坂一子さんが伊賀市で開業しました。佐藤さんは花に囲まれて育ち、ままごとにも花を使っていましたが、物心がつくころには「大変そうで花屋にはなりたくない」と思っていました。

開業当時の店舗(佐藤さん提供)

 高校時代に演劇部だった佐藤さんは、愛知県の大学に通いながら劇団に入りました。芝居漬けの青春で、大学卒業後も劇団員として舞台俳優の道を歩みました。

 「家業は気にはなりましたが、親が敷いたレールの上を歩きたくないという反発心のようなものがあったと思います」

 俳優業だけでは食べていけず、アルバイトを掛け持ちして夢を追いました。劇場の公演以外に結婚式で新郎新婦のなれ初めを演じる仕事もあり、表現することにやりがいを感じていました。

 しかし、25歳のときに突如、所属していた劇団が解散。生活できずとりあえず実家で店の手伝いをすることになりました。

 時間だけが流れ「このままではあかん」と一念発起。名古屋市にあったマミフラワーデザインスクールの教室に通い、27歳でフラワーデザインの講師の資格を取得しました。

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