目次

  1. 兄弟で異なる創業者のイメージ
  2. 「継ぐのは長男だけ」と言われ
  3. 友人の活躍ぶりがまぶしくて
  4. 無駄に焦っていた兄
  5. 足りないものを補い合う
  6. デザイナーと広げた仕事

――藤原印刷の沿革と事業内容を教えて下さい。

 藤原隆充さん(以下、隆充):祖母の藤原輝が1955年、タイプライター1台で独立した後、自宅を改造してドイツ製の印刷機を購入し、印刷の仕事を手がけはじめました。

 63年には東京に進出。参考書、専門書系の出版社との取引を広げました。今は出版印刷、商業印刷、印刷物の企画・製作・デザインなど年間約5千件の仕事を受注しています。

 100人弱の従業員を抱え、長野県松本市に本社と生産工場拠点を、東京・神田に営業拠点を構えます。

――お二人は東京都国立市出身です。子どものころ、藤原印刷とどのように関わっていましたか。

 隆充:子どものころ、家の近所に会社の営業所がありました。ビルの奥に駄菓子屋があり、お菓子を買って会社で食べていました。

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