51年前の1971年6月5日、東京・新宿西口に京王プラザホテルが開業しました。

朝日新聞東京本社発行の1971年6月5日付夕刊

当時の朝日新聞では「超高層幕あけ 新宿副都心 ノッポ日本一 京王プラザホテル」の見出しで開業を伝えています。

記事によると、京王プラザホテルは地上170メートルの47階建て。

当時のホテルとしては、ニューヨークのホテル・アメリカーナ(152メートル)を抜いて、高さ世界一だったとしています。

1971年当時の京王プラザホテル=東京都新宿区、朝日新聞社

その後、1993年に完成した幕張プリンスホテル(高さ180メートル。現アパホテル&リゾート東京ベイ幕張)に、高さ日本一の座は譲ることになりました。

また、当時の朝日新聞は、開業当初の従業員の大半が「ホテル勤めが初めての地方出身者」だったとも伝えています。

現在では想像できませんが、当時の京王プラザホテル社長は「まだ不なれで、足りない所はあるが、全身の誠意でぶつかれ、と口をすっぱくしております」とコメントしていました。

 

開業から半世紀。

新型コロナウイルスの影響で2020年以降、京王プラザホテルを含むホテル業界は厳しい経営環境が続いています。

都庁(手前左)などの高層ビル群の中に立つ京王プラザホテル(中央)=2015年、東京都新宿区、朝日新聞社

一方で京王プラザホテルでは、「西新宿ニューライフスタイル」として長期滞在者向けに30連泊プランを提供するなど新しいサービスを始めています。

 

(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年6月5日に公開した記事を転載しました)