45年前の1977年5月25日、映画「スター・ウォーズ」の第1作がアメリカ・ロサンゼルス市内など32カ所の劇場で公開されました。

「遠い昔 はるかかなたの銀河系」を舞台に、銀河を力で支配しようとする銀河帝国の帝国軍と、反乱同盟軍の戦いを描いた壮大な物語。 

「スター・ウォーズ」のキャラクターに扮したファン=2005年、東京・有楽町、朝日新聞社

特殊な力を持つ主人公や魅力的なキャラクターたちの活躍、特殊効果を駆使した映像などが話題となり世界的な大ヒットに。

フルオーケストラの主題曲も話題となりました。 

日本では1978年に初めて公開されました。 

1978年6月21日付朝日新聞夕刊(東京本社版)

ジョージ・ルーカス監督は、日本の黒澤明監督に影響を受けたとも言われています。 

刀をモデルにした武器、着物やよろいかぶとをイメージした衣装など、日本の文化を思い起こすような場面が作品の随所にみられます。 

ジョージ・ルーカス監督=2005年7月、東京都内、朝日新聞社

第1作の公開後、シリーズになると発表され、1977~1983年に3作品、1999~2005年に3作品を上映。

2015~2019年に新たな3部作が上映されました。

シリーズ本編は全部で9作品。

3作品ずつでひとつのストーリーになっており、それぞれ時代背景や軸となるキャラクターが違います。 

このほか、スピンオフやアニメーションシリーズなどの作品も公開されてきました。

 

■「スター・ウォーズ」シリーズ9作品(カッコ内は公開年) 
スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年) 
スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年) 
スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年) 
スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年) 
スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年) 
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年) 
スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年) 
スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年) 
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年) 

 

新作が公開されるたびにファン層が広がり、テーマ曲やキャラクターグッズも人気に。

悪の権化「ダース・ベイダー」の衣装をまとった大人のそばで、子どもたちが光る剣「ライトセーバー」を手に遊ぶ――。

劇場ではそんな光景も見られました。

「スター・ウォーズ」の上映を待つファン=2015年、東京都千代田区、朝日新聞社

ちなみに同じ5月25日の出来事で、1985(昭和60)年5月25日には人気SF映画「ターミネーター」シリーズの第1作が日本で初公開されました。 

人類と機械が対立する未来から、人類側のリーダーの母となる女性を抹殺しようと現代に送り込まれた殺人機械「ターミネーター」と、それを阻止しようと追ってきた戦士――。 

ジェームズ・キャメロン監督の作品で、アメリカでは前年に公開。

ターミネーターを演じたのは、のちにカリフォルニア州知事となるアーノルド・シュワルツェネッガー氏。

映画の中のセリフ「I’ll be back」(また戻ってくる)が話題となりました。

 

ターミネーターは2029年からやってきたという設定でした。 

いまから7年後。

「未来」は、もうすぐです。 

 

(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年5月25日に公開した記事を転載しました)