サッカーのワールドカップが2022年11~12月に中東カタールで開かれます。

各国・地域の代表チームが参加して4年に一度開かれる「世界最大のスポーツイベント」。

全世界のテレビ視聴数は、オリンピックを上回る30億人とも言われます。

そのワールドカップを主催する団体が、国際サッカー連盟(FIFA)です。

国際サッカー連盟本部=2014年3月、朝日新聞社

118年前の1904年5月21日、FIFAが設立されました。

本部はスイスのチューリヒ。

現在の会長は、スイス出身のジャンニ・インファンティノ氏です。

国際サッカー連盟のインファンティノ会長=2019年6月、朝日新聞社

FIFAは国際大会を主催するほか、選手の育成や表彰、レフェリーのレベルアップ、ルールの策定などの活動も実施。八百長や薬物使用にも目を光らせています。

 

日本サッカー協会などによると、フットボールはイングランドが発祥。

19世紀初め、上流階級の子どもたちが学ぶパブリックスクールで、教育の一環としてとり入れられたのが始まりだそうです。

その後、各地にフットボールクラブがつくられましたが、当時は統一したルールがなく、手を使っても足を使ってもよかったそうです。

共通ルールが決められたのは1863年。

ロンドンとその近郊のフットボールクラブの代表者が集まり、協会を設立しました。

 

統一ルールができたことで競技は急速に発展。

ヨーロッパ大陸にも伝わっていきました。

そして1904年5月21日、ヨーロッパ7カ国のスポーツ関係者がフランスのパリに集まり、FIFAが設立されました。

日本は1929年にメンバーに加わりました。

1937年2月9日付東京朝日新聞朝刊

東京朝日新聞に「FIFA」という言葉が初めて載ったのは1937年2月9日、翌年に開かれるワールドカップ・フランス大会に関する記事でした。

FIFAには現在、211の国と地域のサッカー協会が加盟しています。その数は、国連の加盟国・地域数の196を上回る規模です。

 

(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年5月21日に公開した記事を転載しました)