和菓子箱5.8万個の活用先、池田屋紙器製作所が募集 「紀の国屋」破産で
「相国最中」「おこじゅ」などの看板商品で知られる1948年創業の和菓子店「紀の国屋」(本店・東京都武蔵村山市)の破産の影響が取引先に及んでいます。菓子箱を一手に引き受けてきた「池田屋紙器製作所」(立川市羽衣町)もその一つ。約5.8万箱の在庫の解消に向けて、新たな活用先を探しています。
「相国最中」「おこじゅ」などの看板商品で知られる1948年創業の和菓子店「紀の国屋」(本店・東京都武蔵村山市)の破産の影響が取引先に及んでいます。菓子箱を一手に引き受けてきた「池田屋紙器製作所」(立川市羽衣町)もその一つ。約5.8万箱の在庫の解消に向けて、新たな活用先を探しています。
「相国最中」「おこじゅ」などの看板商品を多摩地区や神奈川県の百貨店や駅ビルへのテナントなど23店舗を展開してき老舗和菓子店「紀の国屋」は2022年5月16日で自己破産すると公式サイトで発表しました。
この紀の国屋に菓子箱を納めていたのが、池田屋紙器製作所です。
池田屋紙器製作所(吉田稔代表)は1959年設立。パッケージの企画、デザインから製造販売までを手がけてきました。多摩地域が主な取引先といいます。
そんななか、突然、紀の国屋の廃業の報が入りました。紀の国屋向けだった在庫は約5.8万箱に上るといいます。
売り上げの半分が紀の国屋だったため、吉田さんの孫がInstagramで活用してくれる事業者を探しています。「新たな取引をしていただける企業さんや個人でハンドメイド販売をしている方など取引先を早急に探さないといけないとみたいです。和菓子のみでなく、どんなものにも対応させていただきます」と投稿しています。
私のひいおじいちゃんから代々引き継がれている
【池田屋紙器製作所】
創業63年。当初からの取引先だった紀の国屋が16日に倒産してしまいました…。
急なことだったので、現在も工場には在庫がたくさん残ってしまっています。。
頑丈な箱だから家で入れものにしたり再利用できる、と評判もあった箱でした。
ひとつひとつ手をかけて従業員が造った箱です。
これが無駄になるだけで辛いです… なにか手はないかな? 捨てるだけでもお金や手間がかかる。 それなら必要な人に使ってほしい…!!
一つからでもいいので、紀の国屋の化粧箱を使ってくれる方いませんか?!
Instagram
在庫の菓子箱は、ピンクや水玉などの柄入りで複数の大きさがあるといいます。
池田屋紙器製作所はオンラインショップを開設し、販売を始めています。また、Twitterを開設しており、6月28日時点で残り3.7万個だと公表しました。
池田屋紙器製作所の在庫の箱(数字の単位はミリ)。
池田屋紙器製作所の在庫の箱(数字の単位はミリ)小さいもので約70円〜大きいもので約120円
池田屋紙器製作所の在庫の箱(数字の単位はミリ)。小さいもので約70円〜大きいもので約120円
池田屋紙器製作所の在庫の箱(数字の単位はミリ)。小さいもので約70円〜大きいもので約120円
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