14年前の2008年5月19日、Facebookが日本語でのサービスを始めました。

 

現在では広く認知されているFacebookですが、当時の日本での知名度は高くありませんでした。

当時の朝日新聞は、Facebookの日本語版のサービス開始を「米SNS大手 日本語版開業 フェイスブック」の見出しで報じています。

2008年5月20日付の朝日新聞朝刊

記事末尾では、「日本でのSNSは、最大手のミクシィを約1400万人が利用」と2004年にサービスを始めたmixiに触れています。

 

2008年当時、実名で出身大学や所属企業も明らかになるFacebookのサービスは、匿名性が高い日本では流行りにくい、という見方もありましたが、Facebookは日本ユーザーの心をつかみ、利用者は急増しました。

Facebookは2012年にInstagramを、2014年にWhats Appを買収し、2021年現在、SNSで世界最大手の地位を築いています。

サンフランシスコ市内で開かれた開発者会議で基調講演をするマーク・ザッカーバーグ氏=朝日新聞社、2014年5月1日撮影

ただ、2020年12月、アメリカの連邦取引委員会と複数の州がFacebookのInstagramとWhats Appの買収について、SNS業界における独占的な地位を利用して競争を阻害したとして、反トラスト法(独占禁止法)違反で提訴。

一方でFacebookは「InstagramやWhats Appが信じられないような製品になったのは、Facebookが多額の投資をし、何年も技術革新をすすめてきたためだ」として、提訴に対して争う姿勢を示しました。

 

(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年5月19日に公開した記事を転載しました)