ちょうど11年前の2011年5月4日、JR大阪駅がリニューアルし、巨大商業施設「大阪ステーションシティ」がグランドオープンしました。 

JR大阪駅の南北を結ぶ「時空の広場」には、開業した百貨店の入場待ちの列ができた=2011年5月4日、大阪市北区、朝日新聞社

当時の朝日新聞(大阪本社版)は、「発進、洗練ターミナル 新生・大阪駅」との見出しとともに、1面でこう伝えています。 

リニューアルした関西の新たな玄関口、JR大阪駅「大阪ステーションシティ」が4日、グランドオープンした。北側の複合ビル「ノースゲートビルディング」では百貨店「JR大阪三越伊勢丹」や新たな商業施設「LUCUA(ルクア)」、西日本最大級のシネマコンプレックスも開業。橋上の駅舎や大型ドームが醸し出す開放的な雰囲気の中、初日から多くの人でにぎわった。

2011年5月5日付の朝日新聞朝刊(大阪本社版)

2011年5月5日付の朝日新聞朝刊(大阪本社版)

大阪ステーションシティは、駅舎に商業施設を合わせた総称のこと。

1874年の東海道線大阪―神戸間開通以来、5代目となる新・大阪駅の誕生でした。

その後、大阪ステーションシティの来館者は2015年7月に5億人に達し、2019年7月には10億人を突破しました。 

 

現在、コロナ禍による利用者の減少で運輸業界は苦境にあります。

業績悪化などを背景に、JR西日本やJR東日本は一部路線の終電を前倒ししました。

 

人を集めてきた「駅」はこれから、どんな姿になるのでしょうか。

改めて考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

 

(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年5月4日に公開した記事を転載しました)