目次

  1. Internet Explorer (IE)とは
  2. IEのサポート終了とは 2022年6月の対象製品
  3. 切り替え手順
    1. IEモードが機能することを確認
  4. 社内でIEから切り替える日を決める
  5. IEのデータをEdgeへインポート

 Internet Explorer(IE)とは、マイクロソフトが開発したOSのWindowsに組み込まれ、普及してきたWebブラウザです。

 かつてはシェア1位でしたが、セキュリティ上の課題やサイトの一部が表示されない不具合、表示速度などが課題となり、Googleが開発したChromeなどにシェアを奪われました。

 すでにIEに非対応のサイトも増えており、マイクロソフトは後継のWebブラウザであるMicrosoft Edgeに切り替えるよう勧めています。ただし、国内企業では、IEにしか対応していない社内システムが多くあるため、対応が課題となっていました。

 OSやソフトウェアは、脆弱性やバグに対して定期的にアップデートして対応しています。しかし、サポートが終了すると、今後はアップデートされなくなります。

 マイクロソフトは2022年6月16日(日本時間)にIEのサポートを終了すると発表しました。サポート終了となる製品は以下の通りです。

  • Internet Explorer 11 デスクトップアプリケーション(SAC)
  • Windows 10 デスクトップ SKU(20H2 以降)
  • Windows 10 IoT(20H2 以降)

 IEの場合は、サポート終了後に立ち上げようとすると、代わりにMicrosoft Edgeが立ち上がる予定です。IEのみで動作する社内システムなどは閲覧できなくなるため、早めの対応が必要です。

 社内でIEを切り替える手順が、マイクロソフトの公式ブログで紹介されています。

 Microsoft Edgeには、Internet Explorer(IE)に対応したサイトやアプリを開くことができる「IEモード」という機能があります。小規模なグループからで良いので、IEのみで動作していた社内システムがIEモードで機能するかを確認しましょう。EdgeのIEモードは少なくとも2029年までは継続する予定です。

 マイクロソフトの公式サイトでは、IEモードを有効にするマニュアルを配布しています。

 次に、社内システムを利用する従業員のパソコンなどの端末で、Microsoft EdgeのIEモードが使えるかを確認しましょう。アドレスバー右側の「…」から「設定」をクリックすると、下記の画面が表示されます。

Internet Explorerと互換性を持たせるMicrosoft Edgeの設定画面

 設定のうち、「既定のブラウザー」から次の設定になっていることを確認してください。

Internet ExplorerにMicrosoft Edgeでサイトを開かせる→「互換性のないサイトのみ(推奨)
Internet Explorerモードでサイトの再読み込みを許可→許可

 この設定画面では、30日間、Internet Explorerモードで開くページをあらかじめ登録しておくことができます。

 きちんと移行できることを確認できたら、社内でIEから切り替える日を決めます。ブログでは「問題を解決するための時間を確保するために、終了日の数週間前にすることをお勧めします」と案内しています。

 切り替える日が決まったら、従業員にデータの移行などを知らせます。マイクロソフトは、案内メールのテンプレートを含むInternetExplorer廃止キットを公式サイトで公開しています。

 具体的には、切り替える日の前に、従業員がIEからMicrosoftEdgeにデータをインポートするよう案内しましょう。

 データを簡単にインポートするには、従業員のパソコンにあるMicrosoftEdgeアドレスバーに「edge:// settings /importData」と打ち込んで「インポート元」の下の選択肢から「MicrosoftInternetExplorer」を選んでください。

 ブックマークや保存されたパスワードなどコピーするデータを選択することができます。

Edgeのブラウザでのデータのインポート画面。アドレスバーに「edge:// settings /importData」を打ち込むことで開く