マイクロソフト、2022年6月にIEのサポート終了 企業の対処法を紹介
米Microsoft(マイクロソフト)は、Windows10でブラウザのInternet Explorer(IE、インターネットエクスプローラー)11のサポートを日本時間の2022年6月16日に終了すると発表しました。IEベースのWebサイトやアプリを使っている企業にはサポート終了までにMicrosoft EdgeのIE モードへの切り替えを勧めています。(2021年7月21日更新)
米Microsoft(マイクロソフト)は、Windows10でブラウザのInternet Explorer(IE、インターネットエクスプローラー)11のサポートを日本時間の2022年6月16日に終了すると発表しました。IEベースのWebサイトやアプリを使っている企業にはサポート終了までにMicrosoft EdgeのIE モードへの切り替えを勧めています。(2021年7月21日更新)
目次
Internet Explorerとは、マイクロソフトが開発したOSのWindowsに組み込まれ、普及してきたWebブラウザです。IEでの最新版はIE11です。Microsoft EdgeやChrome、Firefoxなど新しいブラウザが次々登場するなか、今でも日本国内で使われています。
ただし、マイクロソフトのブログによると、2020年からIE のサポートを縮小してきました。
IEはもともと1990年代から開発されてきたブラウザのため、セキュリティ面の脆弱性や、すでに標準となっているWeb技術に対応できていないなどWeb制作者を悩ませてきました。
2021年にも経済産業省が開発した補助金の電子申請システム「Jグランツ」で、IEからの申請でエラーが起きていることが発覚しました。
こうした状況のなか、マイクロソフトは後継ブラウザのMicrosoft Edgeへの切り替えを勧めています。
IPA(情報処理推進機構)のサイト上でも、影響を受ける対象と求められる対策についてまとめています。
IE11は様々なOSに搭載されており、今回サポート終了が発表されたのは次の環境のIE11のデスクトップアプリです。
一方で、サポート終了の対象外は次の通りです。
このほか、Web上のサービスでも順次サポートが終了します。たとえば、オンライン会議のZoomは、2021年9月30日にサポートを終了します。
IEサポート終了までのスケジュールです。いずれも日本時間です。
2022年6月16日以降、IE11デスクトップアプリケーションは無効になり、ユーザーがアクセスしようとするとMicrosoftEdgeにリダイレクトされます。
マイクロソフトによると、企業が保有するレガシーアプリの数は平均で1678 個と言われているといいます。
「企業内でInternet Explorer ベースの Web サイトやレガシーアプリを、利用している場合、Microsoft EdgeのIE モードを使用すれば、サポート終了日以降も利用できます」と説明しています。
IEモードは少なくとも 2029 年まではサポートが続けられる予定です。マイクロソフトのブログによると、Microsoft Edge で IE モードを利用する環境を整備するために、次の 3 つのステップが必要になります。
マイクロソフトはブログでWeb開発者にも次のようなメッセージを送っています。
最新の Web サイトやアプリを開発している Web 開発者の方は、この日を待ち望んでいたことと思います。Internet Explorer と最新ブラウザを同時にサポートし続けることは困難です。今回の変更によって、法人ユーザー様と個人ユーザー様においては、Internet Explorer の利用を必要最低限のレガシ サイトのみに絞ることができます。時間とコストを削減できることは、Web 開発者にとって喜ばしいことですが、ユーザーは Internet Explorer から移行するのに時間がかかることをご承知おき下さい。
Internet Explorer は Microsoft Edge へ
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