【4月17日は何の日】1970年、大事故に遭ったアポロ13号が地球に帰還
「実は10年前のきょう…」「きょうはこんな日なんですけど…」。取引先との雑談や、プレゼンの冒頭、社内の朝礼など、日々のビジネスシーンでのちょっとした会話のきっかけになる話題の“タネ”を紹介します。
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1970年4月17日、月を目指す途中で大事故に見舞われたアポロ13号の飛行士3人が生還しました。
酸素や水の不足、寒さに耐えながら、奇跡的に地球にたどり着いた過程は、トム・ハンクス主演の「アポロ13」として映画化されました。
アポロ11号が人類初の有人月面着陸を達成した約8カ月後の4月11日、13号は打ち上げられました。
発射から約56時間後、エンジンや燃料を積んだ機械船の酸素タンクが爆発します。
動力源の酸素を失った13号は月面着陸を諦め、ただちに帰還を決めます。
電気も酸素も水もぎりぎりという制約の下、難しい軌道修正を繰り返し、13号は地球を目指します。
地上での不眠不休の救出活動には、のべ2万人が動員され、全米のコンピューターが地球に戻る軌道計算に使われたそうです。
アメリカ国民の目がテレビの特別番組に釘付けになる中、13号は南太平洋の海上に着水しました。
事故原因は酸素タンクの温度調節装置でした。
1994年に来日したジム・ラベル船長は朝日新聞の取材に「この装置が、打ち上げ基地のケネディ宇宙センターの高い電圧に合っていなかった。打ち上げ6週間前に、装置を集中的に使って、壊れていたのにだれも気づいていなかった」と語りました。
ラベル船長はまた、事故の教訓について「品質管理が万全でなかった」と指摘しています。
その後、宇宙開発では13号の事故などを踏まえ、何重もの安全対策がなされるようになっています。
旧ソ連との激しい宇宙開発競争の一環で始まったアポロ計画では、11号を皮切りに6回の月面着陸で12人が月に立ちました。
しかし、72年の17号を最後に人類は月に行っていません。
冷戦が終わり、国際宇宙ステーション(ISS)の建設に注力するようになったためです。
ただ、アメリカは新たな月探査計画を進めていて、トランプ政権時代に2024年の月面着陸を掲げました。
今後も宇宙から目が離せませんね。
(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年4月17日に公開した記事を転載しました)
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