EMS(国際スピード郵便)と国際小包値上げ 日本郵便が6月から
日本郵便が2022年6月1日からEMS(国際スピード郵便)と国際小包を値上げします。そのほか、料金についていくつか変更点があります。まず、国・地域ごとに料金が変わる「地帯」を再編し、小包郵便物(航空)の重量段階を1キロごとに変更します。さらに、航空輸送量の減少に伴う輸送コストの高騰によるEMS特別追加料金を国際小包(航空)にも適用します。
日本郵便が2022年6月1日からEMS(国際スピード郵便)と国際小包を値上げします。そのほか、料金についていくつか変更点があります。まず、国・地域ごとに料金が変わる「地帯」を再編し、小包郵便物(航空)の重量段階を1キロごとに変更します。さらに、航空輸送量の減少に伴う輸送コストの高騰によるEMS特別追加料金を国際小包(航空)にも適用します。
目次
EMSとは、国際郵便約款で「通常郵便物または小包郵便物の対象となる通信文、書類または物品を航空路によって最も優先的に運送し、最も迅速に配達し、かつ、その引受け及び配達について記録する郵便物」と定められています。
世界120以上の国や地域に30kgまでの書類や荷物を送る上では、最速となります。
値上げとなるサービスは、EMS(国際スピード郵便)と国際小包です。国際小包はさらに航空便、船便、エコノミー航空(SAL)便の3種類に分かれます。
EMSや国際小包を値上げする理由について、日本郵便は次のように説明しています。
輸送コストおよび米国をはじめとする諸外国における配達コストが大幅に上昇しています。現在の料金では、日本郵便のサービス提供を維持できる収益の確保が困難な状況となり、上昇したコストを適切に補う必要があることから、国際郵便料金の一部を改定します。
国際郵便料金の一部改定(日本郵便の公式サイトから)
国際郵便は、配達先によって料金表が異なります。6月からはEMSと国際小包の地帯を統一し、下記の5地帯に変更します。
第1地帯 | 中国・韓国・台湾 |
第2地帯 | アジア(中国・韓国・台湾を除く) |
第3地帯 | オセアニア・カナダ・メキシコ・中近東・ヨーロッパ |
第4地帯 | 米国(グアム等海外領土を含む) |
第5地帯 | 中南米(メキシコを除く)・アフリカ |
2022年6月1日からの料金表は次の通りです。EMSと国際小包(航空)は後述する特別追加料金を含みます。
重量 | 中国・韓国・台湾 | アジア(中国・韓国・台湾を除く) | オセアニア・カナダ・メキシコ・中近東・ヨーロッパ | アメリカ | メキシコを除く中南米・アフリカ |
---|---|---|---|---|---|
500gまで | 1450円 | 1900円 | 3150円 | 3900円 | 3600円 |
600gまで | 1600円 | 2150円 | 3400円 | 4180円 | 3900円 |
700gまで | 1750円 | 2400円 | 3650円 | 4460円 | 4200円 |
800gまで | 1900円 | 2650円 | 3900円 | 4740円 | 4500円 |
900gまで | 2050円 | 2900円 | 4150円 | 5020円 | 4800円 |
1kgまで | 2200円 | 3150円 | 4400円 | 5300円 | 5100円 |
1.25kgまで | 2500円 | 3500円 | 5000円 | 5990円 | 5850円 |
1.5kgまで | 2800円 | 3850円 | 5550円 | 6600円 | 6600円 |
1.75kgまで | 3100円 | 4200円 | 6150円 | 7290円 | 7350円 |
2kgまで | 3400円 | 4550円 | 6700円 | 7900円 | 8100円 |
2.5kgまで | 3900円 | 5150円 | 7750円 | 9100円 | 9600円 |
3kgまで | 4400円 | 5750円 | 8800円 | 10300円 | 11100円 |
3.5kgまで | 4900円 | 6350円 | 9850円 | 11500円 | 12600円 |
4kgまで | 5400円 | 6950円 | 10900円 | 12700円 | 14100円 |
4.5kgまで | 5900円 | 7550円 | 11950円 | 13900円 | 15600円 |
5kgまで | 6400円 | 8150円 | 13000円 | 15100円 | 17100円 |
5kgを超える場合の料金は日本郵便の公式サイトで確認してください。
新料金では、500g刻みだった国際小包(航空)が1kg刻みになっており、重量によっては従来より割高になっています。
重量 | 中国・韓国・台湾 | アジア(中国・韓国・台湾を除く) | オセアニア・カナダ・メキシコ・中近東・ヨーロッパ | 米国(グアム等海外領土含む) | 中南米(メキシコを除く)・アフリカ |
---|---|---|---|---|---|
1kgまで | 2050円 | 2500円 | 3850円 | 4200円 | 4550円 |
2kgまで | 2750円 | 3700円 | 6000円 | 6700円 | 7250円 |
3kgまで | 3450円 | 4900円 | 8150円 | 9200円 | 9950円 |
4kgまで | 4150円 | 6100円 | 10300円 | 11700円 | 12650円 |
5kgまで | 4850円 | 7300円 | 12450円 | 14200円 | 15350円 |
6kgまで | 5550円 | 8500円 | 14600円 | 16700円 | 18050円 |
7kgまで | 6250円 | 9700円 | 16750円 | 19200円 | 20750円 |
8kgまで | 6950円 | 10900円 | 18900円 | 21700円 | 23450円 |
9kgまで | 7650円 | 12100円 | 21050円 | 24200円 | 26150円 |
10kgまで | 8350円 | 13300円 | 23200円 | 26700円 | 28850円 |
10kgを超える場合の料金は日本郵便の公式サイトで確認してください。
重量 | 中国・韓国・台湾 | アジア(中国・韓国・台湾を除く) | オセアニア・カナダ・メキシコ・中近東・ヨーロッパ | 米国(グアム等海外領土含む) | 中南米(メキシコを除く)・アフリカ |
---|---|---|---|---|---|
1kgまで | 1900円 | 2300円 | 2800円 | 2900円 | 3500円 |
2kgまで | 2500円 | 3000円 | 4000円 | 4100円 | 5400円 |
3kgまで | 3100円 | 3700円 | 5200円 | 5300円 | 7300円 |
4kgまで | 3700円 | 4400円 | 6400円 | 6500円 | 9200円 |
5kgまで | 4300円 | 5100円 | 7600円 | 7700円 | 11100円 |
6kgまで | 4800円 | 5700円 | 8600円 | 8700円 | 12300円 |
7kgまで | 5300円 | 6300円 | 9600円 | 9700円 | 13500円 |
8kgまで | 5800円 | 6900円 | 10600円 | 10700円 | 14700円 |
9kgまで | 6300円 | 7500円 | 11600円 | 11700円 | 15900円 |
10kgまで | 6800円 | 810円 | 12600円 | 12700円 | 17100円 |
10kgを超える場合の料金は日本郵便の公式サイトで確認してください。
重量 | 中国・韓国・台湾 | アジア(中国・韓国・台湾を除く) | オセアニア・カナダ・メキシコ・中近東・ヨーロッパ | 米国(グアム等海外領土含む) | 中南米(メキシコを除く)・アフリカ |
---|---|---|---|---|---|
1kgまで | 1800円 | 2100円 | 2500円 | 2600円 | 2700円 |
2kgまで | 2200円 | 2600円 | 3100円 | 3300円 | 3400円 |
3kgまで | 2600円 | 3100円 | 3700円 | 4000円 | 4100円 |
4kgまで | 3000円 | 3600円 | 4300円 | 4700円 | 4800円 |
5kgまで | 3400円 | 4100円 | 4900円 | 5400円 | 5500円 |
6kgまで | 3800円 | 4600円 | 5500円 | 6100円 | 6200円 |
7kgまで | 4200円 | 5100円 | 6100円 | 6800円 | 6900円 |
8kgまで | 4600円 | 5600円 | 6700円 | 7500円 | 7600円 |
9kgまで | 5000円 | 6100円 | 7300円 | 8200円 | 8300円 |
10kgまで | 5400円 | 6600円 | 7900円 | 8900円 | 9000円 |
10kgを超える場合の料金は日本郵便の公式サイトで確認してください。
このほか、一部地域への郵送時にはEMS特別追加料金を請求しています。新型コロナによる航空輸送量の減少による輸送コストの高騰を理由としています。
対象郵便物は、EMSと国際小包(航空)で、適用対象地帯は第3地帯(オセアニア、カナダ、メキシコ、中近東およびヨーロッパ)と、第4地帯(アメリカ:グアム等海外領土を含む)です。特別追加料金は上記一覧表に含まれています。
EMSは航空輸送量の減少の影響や相手国のロックダウンなどの影響を受けて取り扱いを停止している国もあります。たとえば、日本郵便は4月22日から、中国宛ての国際郵便物について一時停止すると発表しました。
一方、取り扱いを停止しているアメリカ宛て国際小包(航空)は、早期再開の要望が大きいため、2022年6月1日から、EMS特別追加料金を適用して再開できるよう準備を進めています。
EMSを利用しようと考えている場合は、事前に日本郵便の公式サイトで送り先の国の状況を確認してください。
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