日本のワイン輸入量、どの国からが多い? 国別に比べてみると
文字だけではイメージしにくい統計やデータを、グラフィックと組み合わせて伝えます。今回は、「国別でみる日本のワイン輸入量の変化」です。
文字だけではイメージしにくい統計やデータを、グラフィックと組み合わせて伝えます。今回は、「国別でみる日本のワイン輸入量の変化」です。
6月2日は「イタリアワインの日」です。イタリアにとどまらず、いまではさまざまな国のワインを気軽に買えるようになりましたが、日本はどの国から多くのワインを輸入しているのでしょうか。過去10年ほどのワイン輸入量の上位の国別でグラフにしてみました。
「イタリアワインの日」は、イタリア大使館とイタリア貿易振興会が2007年に制定しました。1946年6月2日に王制が廃止されイタリア共和国が建国されたことにちなんでいるそうです。
日本の年間のワインの輸入量を国別に見ると、2020年はチリワインが4910万リットルでトップ。チリワインは2015年以降、6年連続のトップです。
(※財務省の品目別貿易統計より。ぶどう酒のうち、2リットル以下の容器入りのもの。2020年の上位5カ国の2010年からの輸入量を比較しています)
背景には、日本とチリとの間で結ばれた経済連携協定(EPA)があります。2007年9月に発効した後、段階的に関税が削減され、2019年4月には完全に撤廃。そのため、スーパーなどで手頃な価格で買えるようになりました。グラフを見ると、チリワインの安定した人気の高さがうかがえます。
そして、イタリアワインはというと......?
2012年は、1位のフランスワインに次ぐ、3476万リットルの輸入量で2位の座にありましたが、その後はチリワインに追い越されています。2020年は、2836万リットルで3位でした。
イタリアも加盟しているEU(欧州連合)と日本との間のEPAも2019年2月に発効しています。ワインの関税が撤廃されたことで、2019年はフランス、スペインとともに、前年より輸入量は増加しました。しかし、新型コロナの感染拡大により飲食店が打撃を受けたこともあり、2020年はチリワインをのぞき、いずれも減少しています。
関税の撤廃や削減、貿易や投資の自由化などの経済的な協力を強化する、経済連携協定。外務省によると、日本は2021年1月現在、トルコ、コロンビアとの2国間の経済連携協定、そして日中韓の間では自由貿易協定(FTA)の交渉中です。
「イタリアワインの日」にちなみ、ワインの輸入量の増加に影響を与えた、経済連携協定についても注目してみてはいかがでしょうか。
(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年6月2日に公開した記事を転載しました)
おすすめのニュース、取材余話、イベントの優先案内など「ツギノジダイ」を一層お楽しみいただける情報を定期的に配信しています。メルマガを購読したい方は、会員登録をお願いいたします。
朝日インタラクティブが運営する「ツギノジダイ」は、中小企業の経営者や後継者、後を継ごうか迷っている人たちに寄り添うメディアです。さまざまな事業承継の選択肢や必要な基礎知識を紹介します。
さらに会社を継いだ経営者のインタビューや売り上げアップ、経営改革に役立つ事例など、次の時代を勝ち抜くヒントをお届けします。企業が今ある理由は、顧客に選ばれて続けてきたからです。刻々と変化する経営環境に柔軟に対応し、それぞれの強みを生かせば、さらに成長できます。
ツギノジダイは後継者不足という社会課題の解決に向けて、みなさまと一緒に考えていきます。