目次

  1. JAPAN SHOPとは
  2. JAPAN SHOPへの出展目的
  3. JAPAN SHOPの来場者の特徴
  4. JAPAN SHOPで得た経験

 JAPAN SHOPとは、最新の商空間デザイン・ディスプレー、店舗什器・設備、インテリア、サイン・看板、演出機器、店頭POP・SPツール、店舗向け各種サービスなどを紹介する国内最大級の店舗総合見本市です。 

 2022年も3月に開催され、主催の日本経済新聞社によると、4日間で累計4万人が来場したと説明しています。出展した常磐精工の喜井さんは「弊社が製造する販売促進用品は年度末が繁忙期になり、3月に開催される展示会は、具体的な案件をもっている顧客が来場する可能性が高い展示会になります」と話します。

 そこで、喜井さんに展示会で得た経験について聞きました。

-出展目的を教えてください。

 常磐精工は、商業施設などの入り口に設置される看板、サイン、ディスプレイツールの製造・販売、そして、感染症対策のパーテーションや消毒液スタンドの製造・販売を手がけています。また、緊急時にストレッチャーに変形し、怪我人の搬送にも活用できる看板「サポートサイン」というオリジナルブランドも展開しています。

 展示会には、主に3つの目的で出展しています。

  1. 新規顧客の獲得
  2. 既存顧客への新商品発表
  3. サポートサインの認知度向上

 弊社の顧客は、店舗で使用する看板の買い替えや導入を検討しているユーザーや、同ユーザー向けの取扱製品を増やそうとしている卸売業者になります。弊社製品は買い替えサイクルが長い商品なので、今まで取引実績がない新しい顧客を増やすことは非常に重要です。

 また今回はコロナにより増えているキッチンカー向けの新商品「コンパクトサイン」を既存顧客にPRしました。新商品の実物を見て頂く機会としても展示会は重宝しています。

常磐精工のキッチンカー向けの新商品「コンパクトサイン」

-どんな人が来場していましたか?

 店舗設計士やデザイナー、建築・内装業関係者、卸売業関係者のほか、店舗運営責任者などが来場していました。コロナ以前は海外からも多く来場していましたが、今回の展示会にはほとんど見られませんでした。

 来場者の割合は、以前であればバイヤーが多かったのですが、最近はユーザーの割合が増えているように感じています。

-展示会で得た経験とは。

 コロナ前と比べて来場者数が減少するなか、どのように成果を出すかが課題でした。来場者数が減り、新規顧客の開拓が難しくなるので、今回は既存顧客への新商品PRを重視し、事前にメルマガやDMで案内を出しました。

 昨年夏に家業のロゴを変更したため、新しいロゴを覚えてもらえるよう工夫しました。来場いただいたきっかけをすべて把握しているわけではありませんが、関東圏の既存顧客を中心に50社ほど来場頂きました。

 新商品や新ロゴマークの認知度の向上にはつながりましたが、新規顧客の獲得には課題が残りました。また来場者層がバイヤーからユーザーに変化していくなかで、ニッチな商材「スタンド看板」のメーカーとして展示会の効果を最大化していくためには、今後は出展する展示会の選択がより重要になってくると感じています。