目次

  1. CVE-2022-34713、DogWalkと名付けられた脆弱性
  2. セキュリティ更新プログラムの適用方法
  3. Adobeも脆弱性「APSB22-39」で注意喚起

 Microsoftが10日に公表したWindows関連の脆弱性の修正プログラムのうち、すでに悪用の事実が確認されているのが「CVE-2022-34713」と呼ばれるゼロデイ脆弱性です。「Microsoft サポート診断ツール(Microsoft Windows Support Diagnostic Tool:MSDT)」においてリモートでコードが実行されるおそれがあります。別名で「DogWalk」と呼ばれています。

 たとえば、攻撃者は電子メールで、特別に細工したファイルをユーザーに送信し、ユーザーにそのファイルを開くよう誘導することで、この脆弱性を悪用することができます。研究者の間で以前から指摘されていましたが、脆弱性とは認定されていませんでした。

 しかし、同じ「Microsoft サポート診断ツール」に影響し、6月にセキュリティ更新で修正された脆弱性「Follina」が明らかになるなかで再び注目され、脆弱性として今回修正されました。

 Microsoft社から提供されている更新プログラムを適用して下さい。Microsoft公式サイトの「Windows Update:よくある質問」はこちら。

 AdobeもPDFファイル作成・変換ソフトウェア「Adobe Acrobat」とPDFファイル閲覧ソフトウェア「Adobe Acrobat Reader」の脆弱性「APSB22-39」について注意を呼びかけています。

 脆弱性を悪用したファイルを開くと、任意のコードが実行されてしまうおそれがありますので、最新のバージョンに更新してください。セキュリティ更新は、ソフトウェア起動後、メニュー>ヘルプを開き、「アップデートの有無をチェック」をクリックしてください。