目次

  1. 90年代から手がけたネット通販
  2. 新卒採用で社内教育も変化
  3. 承継にためらいはあったが・・・
  4. 事業承継計画づくりに取り組む
  5. 12代目が進めた業務効率化
  6. 若手を育てる「みそ屋大賞」
  7. 残業時間をグラフで可視化
  8. 時代に合った多様な働き方を

 米五はみそを扱う会社としては唯一、大本山永平寺(福井県永平寺町)の「御用達」として知られています。

 県内のスーパーや学校給食などにも広く普及していますが、現会長の和博さんが入社した1991年には、売り上げが大きく落ち込んでいました。

 みそを売っていた「まちの酒屋」がコンビニに変わり、販売の担い手が無くなってしまった影響が大きく、人口減も拍車をかけました。

 米五は自社で小売りを担うことにしました。92年に当時のみそ屋としては珍しいカタログ通販を手がけ、95年にインターネット通販、2006年には店舗での販売を始めました。

 インターネットでは「手作り味噌セット」が好評を博し、顧客も全国に広がりました。

米五の店舗「みそ楽」で販売されているみそや加工食品

 ただ、和博さんは「インターネットは私一人でやってきました。今までいた社員に新しいことをやってほしいと言っても難しい」と感じていました。

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