目次

  1. 飲料補充のAIロボは24時間連続で稼働
  2. 店舗作業分析システムで業務時間を可視化
  3. 店内どこでも精算可能なスマホレジ
  4. 「万引き犯と思われる」という不安の解消策
  5. 店側にとって顧客接点を失う側面も

 ファミリーマートは2022年8月から「AIロボット」と「店舗作業分析システム」を導入しました。計画では2023年2月末までに約30店舗、2024年2月末までに約300店舗に広げます。コンビニの店舗で本格的なロボットが稼働するのは初めてです。

 AIロボット導入の目的は、人が担っている飲料の補充業務をなくすことです。現在の実証実験では、店舗の裏側にあるプレハブ型冷蔵庫「ウォークイン」で、AIロボットが24時間連続で稼働。1日に最大1000本のペットボトル飲料などを並べることができます。

AIロボットは優先順位の高い商品から適正な量を並べていく。欠品のリスクを大きく減らせる(筆者撮影)

 なぜウォークインでの飲料補充から始めたのでしょうか。理由は2つあります。

 1つ目の理由は、人による作業だと効率が悪いからです。店員が飲料の品出しをしていても、お客の列ができると呼び出され、レジ業務に入る必要があります。店舗によっては行ったり来たりを繰り返し、作業がはかどりません。AIロボットの導入で、こうした非効率は解消できます。

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