5Gとは 全国の人口カバー率、2024年3月末で98.1% 総務省発表
総務省は2024年度3月末時点の全国の5G人口カバー率が、98.1%だったと発表しました。5Gは4Gと比べて通信速度も同時接続数も大幅に向上する一方、通信エリアの狭さが課題となっています。総務省は公表したデジタル田園都市国家インフラ整備計画の5Gの人口カバー率の目標を2025年度末の目標(97%)を2年前倒しで達成したといいます。
総務省は2024年度3月末時点の全国の5G人口カバー率が、98.1%だったと発表しました。5Gは4Gと比べて通信速度も同時接続数も大幅に向上する一方、通信エリアの狭さが課題となっています。総務省は公表したデジタル田園都市国家インフラ整備計画の5Gの人口カバー率の目標を2025年度末の目標(97%)を2年前倒しで達成したといいます。
5Gとは、5th Generation(第5世代)移動通信システムの略称の通信規格です。国内の携帯電話などの移動通信方式は、1979年の第1世代のアナログ式から、およそ10年ごとに新方式が導入されてきました。
2000年代に3Gが導入されると携帯電話からウェブを見られるようになり、4Gでは、スマートフォンで動画を見られるようになり、スマホから決済できるサービスも広がりました。
総務省の情報通信白書によると、4Gは、通信速度が下りで最大1Gbps程度、上りで最大数百Mbps程度だったのに対し、5Gは、下りで最大20Gbps程度、上りで最大10Gbps程度を目指しており、4Gの10倍以上の速度となることが見込まれているといいます。
さらに遠隔地でもロボットなどの操作をスムーズに行える「超低遅延」という特徴に加え、同時接続できる機器の数も大幅に増えます。5Gでは1平方㎞あたり100万台程度の端末が同時に接続できると見込まれており、4Gの10倍にもなります。
情報通信白書は「IoT時代において膨大な数のセンサーや端末が存在する場合(例:スマート工場、スマートメーター、インフラ維持管理)であっても、通信に支障が生じないことが期待される」と紹介しています。
政府は、「新しい資本主義」の実現に向けて、地方からデジタルの実装を進め、活力ある地域づくりを目指す「デジタル田園都市国家構想」を掲げています。この構想実現のために、総務省は「デジタル田園都市国家インフラ整備計画」を作り、5Gも不可欠なデジタル基盤の一つに挙げられています。
計画のなかで、世界最高水準の5G環境の実現を目指すとしており、第1段階で、5G基盤を全国に整備し、第2段階で、基地局を地方展開し、エリアカバーを全国で拡大すると掲げています。 この具体的な目標として「5G人口カバー率」を示しています。
5G人口カバー率とは、500m四方エリア(人口のあるエリアは全国に約47万)のうち、5G通信ができるエリアの人口を総人口で割った割合のことです。
総務省は、2023年度末時点の全国の5G人口カバー率が、98.1%だと公表しました。今後について、デジタル田園都市国家インフラ整備計画では、次の目標を掲げており、2025年度末の目標(97%)を2年前倒しで達成したといいます。
5Gの通信エリアを調べるには、各携帯会社の公式サイトで確認してください。
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