YouTubeでラジオ配信 展示会でもクリアに録音できた機材を紹介
YouTubeでラジオ配信した事例を紹介します。YouTubeは動画共有のプラットフォームですが、「作業用BGM」や「流し聞き」としての需要があります。そこで、展示会「GOOD LIFEフェア」で出展社にインタビューした事例をもとにYouTubeでの配信方法を紹介します。
YouTubeでラジオ配信した事例を紹介します。YouTubeは動画共有のプラットフォームですが、「作業用BGM」や「流し聞き」としての需要があります。そこで、展示会「GOOD LIFEフェア」で出展社にインタビューした事例をもとにYouTubeでの配信方法を紹介します。
目次
YouTubeのラジオ配信とは、静止画と音声を組み合わせた配信方法です。
動画の方が視聴者への訴求力は高いのですが、YouTubeには【作業用】や【○時間耐久】といったタイトルの動画も多く投稿されており、音声プラットフォームよりもユーザー数が多く、ラジオのような聞き流す使われ方もしています。
製作側のメリットとしては次のようなことが考えられます。
ただし、視聴回数、再生時間を伸ばしたい場合は、動画を編集した方がお勧めです。
ツギノジダイ編集部もYouTubeチャネルを開設しています。朝夕の通勤時に車のなかでYouTubeを聞き流しているという読者がいることから、現地ロケのあるインタビュー動画だけでなく、聞き流し用のYouTubeラジオにも取り組んでいます。
具体的には、9月下旬に東京ビッグサイトで開かれた大型展示会「GOOD LIFE フェア」でのインタビューをYouTubeラジオとして複数公開しています。
YouTubeでラジオ配信を始めるにあたり気をつけたのは以下のポイントです。
実際にどんな工夫をしたのかを紹介します。
今回の収録にあたり、社内他部署の協力などでそろえた機材は次の通りです。
感度の低いダイナミックマイクを使いました。マイクにかなり近づかないと音を拾わないため、収録時に注意が必要ですが、一方で、周囲の音を拾いにくい特徴があります。展示会の周りの音を拾わないための工夫です。また、ノイズや混信などのトラブルを避けるために有線にしました。
展示会当日は、展示会場でインタビュー音声を流しつつ、音声を収録していました。具体的な接続経路はマイク→ポータブルPAシステム→マルチトラックレコーダーとなります。
マルチトラックレコーダーは、オーディオのピークやひずみを確認するためのレベル設定の手間を極力省くため、「32bitフロート」という録音フォーマットに対応しているかどうかを確認しています。
32bitフロートとは、記録される大きい音と小さい音の差(ダイナミックレンジ)が広いために、録音では一番面倒な音割れの原因となるオーディオのピークやひずみを確認するためのレベル調整が不要。映像・音声の業界では「失敗しない」としてスタンダードになりつつある録音方式です。
ツギノジダイのYouTubeチャネルはすでに開設していましたので、レコーダーから音声データを抽出し、前後の不要な部分をカットしてアップロードしました。サムネイル画像は、展示会で来場者向けにモニターに投影していたプレゼン資料の画像データを使いました。
YouTubeユーザーが検索したときに見つけてもらえやすくなるようタイトルや説明を書き入れ、サムネイル画像を登録しました。
今回、YouTubeラジオを自作する上で感じた課題は次の通りです。
YouTubeのクリック数は、サムネイル画像に大きく影響すると言われています。
外部の協力者を得て作成した動画と比べるとどうしても差が出てしまいました。
トークスクリプトとは、どんな内容をどの順番で話すのかをあらかじめ決めておく台本のようなものです。YouTubeで初めて訪れた人には、どんな番組でどんな内容を配信するのか冒頭で知ってもらう必要があります。
今回は複数本収録しましたので、統一するトークスクリプトを決めて話すようにしておくと、視聴者に伝わりやすい番組を作れたのではないかと考えています。今後もYouTubeの活用に向けて改善していく予定です。
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