目次

  1. 新型コロナの影響、仏師にも
  2. 「仏像をどうやって売るか」から御朱印帳へ
  3. 「仏様のお顔を彫りたい」を尊重し事業提案
  4. クラウドファンディング、目標の385%を達成
  5. 「形は変わっても社会にできること」を模索
  6. 伝統産業の持つ価値は変わらない

 友田光重さんは1945年生まれ。1968年から仏像彫刻に従事し、これまでに深大寺開山堂の本尊薬師如来や埼玉県入間郡三芳町の妙林寺一尊四菩薩、栃木県日光市の徳性院阿弥陀如来、十三仏などを手掛けてきました。

友田光重さんの作品、妙林寺一尊四菩薩

 また、佛教美術協会会員として有名デパートでの展示販売会を開催し、経営者などの個人客へも仏像を販売していました。

 しかし、昨今は人口減少や高齢化などにより日常の管理が難しくなり、仏像の需要は減少しています。加えて新型コロナの影響により、デパートでの展示販売会も中止されるなど、仏師としての技術を生かす場がなくなってしまったのです。

 狭山市役所からの紹介でSaya-Bizを訪れた友田さんは「仏像の注文をどうやって増やすか」「仏像をどうやって売るか」について悩んでいました。

 市場調査すると、前述のように仏像の需要は減少傾向です。そのため、友田さんの技術と実績を生かしながら売上に繋がる別の市場の検討が必要と考えました。

 では、仏像彫刻という稀有な技術が価値となる市場はどこなのでしょうか……?

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