目次

  1. 体制づくりに成功したメーカー
  2. HP制作会社に頼まなかった理由
  3. パートナーに求める要件を明確に
  4. プロジェクトマネジャーの選定を
  5. 「人となり」も重要なファクター
  6. プロジェクト計画書とは
  7. パートナー選びに役立つRFP
  8. 丸投げで失敗したコンサル会社
  9. パートナー選定の委託を
  10. 失敗リスクを回避する二つの方法

 今回は「オンライン営業がうまくいかない理由」3回目として、オンライン営業の運用体制を作るポイントを解説します。

 前回記事「オンライン営業に必須のスキル 社内に一気通貫の体制を作る方法とは」では、対面営業とオンライン営業とのスキルの違い、技能が多岐にわたるなどの理由から、外部パートナーの活用を勧めました。今回は中小企業の皆様が外部パートナーを選ぶコツを解説します。オンライン営業をやりたいけど、運用体制を作れないと悩む経営者に参考にして頂きたいです。

 まずは連載第1回の「中小企業こそオンライン営業 利益率を4倍にしたメーカー」で紹介した昇降機メーカーの成功例を解説します。

 同社の強みは顧客ニーズに合わせた商品企画と製造技術です。従って的確かつ迅速にニーズを把握することが生命線になります。今後の持続的な成長を考え、代理店に依存していた販売体制を直販にシフトすることを決めました。

 そこで目を付けたのはホームページの見直しです。顧客からダイレクトに問い合わせをもらうことで直販の商談数の増加を狙ったのです。ただ、社内にはホームページを作るチームが無く、外部の制作会社への依頼を検討しました。

 社長は「インターネットの最先端情報と技術を持つホームページ制作会社なら実現できるかも」と考えました。自ら足を運び、今まで同社のホームページ制作を依頼していた会社をはじめ、地元にある制作会社数社と協議しました。しかし、社長の望みを実現してくれそうな会社はありませんでした。

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