目次

  1. 買い手が手ごわい存在に
  2. 営業の視座を上げる方法
  3. 「顧客台帳」を太らせるには
  4. 無駄を最小限にする営業
  5. オンライン営業の進化を予測
    1. 顧客要求
    2. AIテクノロジー
    3. 雇用環境
  6. 営業の進化が生む「個人商社」
  7. 営業資産を伝承するサイクルを

 コロナ禍に突入し非常事態宣言が出された後、「オンライン営業」という言葉を見聞きする機会が増えました。しかし元をたどれば、インターネットが普及し始めた2000年ごろから、デジタルを活用した営業の効率化はスタートしていました。

 ネットが普及するまで、買い手に商品情報を持っていくのは担当営業の役目でした。担当営業は圧倒的な情報量を武器に、商品情報の収集から比較検討に至るまで買い手に頼られるポジションを確保していました。

 しかし、買い手がネットで情報収集し比較検討できるようになると、情報の非対称性が消滅します。買い手は商品知識が豊富な手ごわい存在へと変化したのです。

 「情熱と根性の営業がリスクに オンラインの精度を高める『顧客リスト』」で触れたように、コロナ禍でウェブ商談が普及すると、買い手は商談の効率性や合理性を追求するようになりました。

 営業担当はこれまで製品情報に向けていた目線を、市場や業界、顧客へと上げなくてはいけません。顧客を取り巻く経営環境を把握したうえで商談に臨めば、課題解決の提案ができるようになります。

 それではオンライン営業の時代に、営業担当者はどうすれば視座を上げることができるのでしょうか。

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