目次

  1. テレアポ営業が曲がり角に
  2. 営業スタイルの見直しが必要に
  3. つまずく四つのポイント
  4. リストマネジメント軽視のリスク
  5. 顧客リストづくりの第一歩
  6. リスト化・データ化の手順
    1. 名刺・納品書・請求書のデジタル化
    2. 法人番号とデータの突合
    3. データ運用のルール作り
  7. 顧客のターゲット像を明確に
  8. 「富山の薬売り」に学ぶ経営資産

 前回まではオンライン営業の取り組みに成功した中小企業の事例を紹介しました。業界関連ニュースで見込み客のニーズ顕在化に成功した建設会社商談後のフォローで取りこぼし防止に成功したWEBコンサルティング会社メンテナンス収入の効率化を進めた設備機器メーカー営業利益を4倍にした工場設備機器メーカーを取り上げています。

 これらの事例ではすぐに成功に至ったように思われますが、いずれも成功を実感するまでにはいくつかの失敗がありました。

 今回から「オンライン営業がうまくいかない理由」と題し、オンライン営業に着手する際につまずくポイントを3回にわたって解説します。最短距離でオンライン営業を成功させたい経営者の方に、ぜひ読んでいただきたいと思います。

 経営者がオンライン営業に期待するのは、営業の効率化です。対面だけで活動していた時よりも、商談機会の量・質ともに上回ることが求められます。

 営業現場では商談を獲得する手法として、古くから「テレアポ専任チーム」というものがありました。「アポイント獲得専門の担当を配置し、1人あたり1日100件程度の架電をすれば、商談とアポイント獲得の両方を抱える営業よりも案件を多く獲得できる」という期待があったのです。

 ところが新型コロナウイルスの感染対策で、その手法はうまくいかなくなりました。顧客側の「働き方」と「商談への期待」が変化し、営業環境にも大きな影響があったからです(参考記事)。一体どういうことなのか。次章以降で詳しく見ていきましょう。

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