都心部・臨海地域地下鉄とは 東京駅から東京ビッグサイトへ乗り換えなし
都心部・臨海地域地下鉄とは、東京駅-東京ビッグサイト間の6.1kmを7駅でつなぐという新たな地下鉄建設構想です。東京都によると、2040年代の開業を目指し、概算事業費は約4200億~5100億円の見込みです。小池都知事が11月25日の定例会見で明らかにしました。
都心部・臨海地域地下鉄とは、東京駅-東京ビッグサイト間の6.1kmを7駅でつなぐという新たな地下鉄建設構想です。東京都によると、2040年代の開業を目指し、概算事業費は約4200億~5100億円の見込みです。小池都知事が11月25日の定例会見で明らかにしました。
目次
東京都の公式サイトに掲載された都心部・臨海地域地下鉄構想の事業計画案によると、都心部・臨海地域地下鉄は、東京駅(仮称)から有明・東京ビッグサイト(仮称)までの7駅をつなぐ地下鉄です。「区部中心部と開発が進む臨海地域とをつなぐ基幹的な交通基盤、言わば背骨としての役割」が期待されているといいます。
各駅の距離は0.7~1.6km。事業計画案には、各駅に求められている機能を紹介します。
事業計画案では、東京駅八重洲口側に設けられる見通しです。多くの大規模な再開発が進んでいる東京駅を起点とする理由について「国際ビジネス拠点との連携や人の交流を広域的なものにすることで、臨海部のポテンシャルを最大限向上させるとともに、より広域的に本路線の整備効果を発揮させることが可能となる」と説明しています。
東京都が2021年3月にまとめた「未来の東京」戦略は、臨海部を「部中心部との近接性、国内外の玄関口、東京2020大会のレガシーの集積等の強みを生かし、世界から人と投資を呼び込み、東京と日本の持続的成長を牽引する未来創造域」と位置づけています。
常磐新線(つくばエクスプレス:TX)との接続については、東京-秋葉原間の工事が必要になりますが「将来の接続を見据えた検討を今後行う」と説明しています。
羽田空港との接続については、有明・東京ビッグサイトから臨海部の工事が必要になり「臨海部や首都圏の国際競争力をより強化するため、羽田空港への接続を今後検討する」と説明しています。
概算事業費は税込みで約4200億~5100億円と見込まれており、累積資金収支黒字転換年は30年以内としています。
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