目次

  1. 新設予定の7駅と求められる機能(東京都の資料から)
    1. 東京(仮称)
    2. 新銀座(仮称)
    3. 新築地(仮称)
    4. 勝どき(仮称)
    5. 晴海(仮称)
    6. 豊洲市場(仮称)
    7. 有明・東京ビッグサイト(仮称)
  2. 常磐新線(つくばエクスプレス:TX)や羽田空港との接続
  3. 事業費

 東京都の公式サイトに掲載された都心部・臨海地域地下鉄構想の事業計画案によると、都心部・臨海地域地下鉄は、東京駅(仮称)から有明・東京ビッグサイト(仮称)までの7駅をつなぐ地下鉄です。「区部中心部と開発が進む臨海地域とをつなぐ基幹的な交通基盤、言わば背骨としての役割」が期待されているといいます。

 各駅の距離は0.7~1.6km。事業計画案には、各駅に求められている機能を紹介します。

 事業計画案では、東京駅八重洲口側に設けられる見通しです。多くの大規模な再開発が進んでいる東京駅を起点とする理由について「国際ビジネス拠点との連携や人の交流を広域的なものにすることで、臨海部のポテンシャルを最大限向上させるとともに、より広域的に本路線の整備効果を発揮させることが可能となる」と説明しています。

  • 周辺路線との乗換利便性(東京駅、三越前駅、日本橋駅、大手町駅)
  • 国際ビジネス拠点となる再開発との連携(常磐橋プロジェクト)
  • 周辺路線との乗換利便性(有楽町駅、東京駅、銀座駅、銀座一丁目駅、東銀座駅)
  • 周辺まちづくり(都有地活用、東京高速道路等)との連携
  • 築地まちづくりとの連携
  • 銀座・築地周辺みどりのプロムナード構想との連携
  • 大江戸線との乗換利便性
  • 鉄道空白地帯の解消
  • HARUMI FLAGとの近接性
  • 周辺まちづくり(豊洲市場、ミチノテラス豊洲、千客万来施設等)との連携

 東京都が2021年3月にまとめた「未来の東京」戦略は、臨海部を「部中心部との近接性、国内外の玄関口、東京2020大会のレガシーの集積等の強みを生かし、世界から人と投資を呼び込み、東京と日本の持続的成長を牽引する未来創造域」と位置づけています。

  • 周辺まちづくり(有明レガシーエリアのまちづくり、有明ガーデン等)との連携
  • りんかい線、ゆりかもめとの乗換利便性

 常磐新線(つくばエクスプレス:TX)との接続については、東京-秋葉原間の工事が必要になりますが「将来の接続を見据えた検討を今後行う」と説明しています。

 羽田空港との接続については、有明・東京ビッグサイトから臨海部の工事が必要になり「臨海部や首都圏の国際競争力をより強化するため、羽田空港への接続を今後検討する」と説明しています。

都心部・臨海地域地下鉄の常磐新線(つくばエクスプレス:TX)や羽田空港との接続可能性(東京都公式サイトから https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/11/25/06.html)

 概算事業費は税込みで約4200億~5100億円と見込まれており、累積資金収支黒字転換年は30年以内としています。