目次

  1. プラスチックカード印刷が強み
  2. 大企業を「逃げるように」退職
  3. ネット通販への業態転換
  4. プラスチックカードの印刷へ
  5. 挫折を機に社員育成法を変える
  6. デジタル名刺のサービスを開発
  7. 変化こそが生き残る道

 研美社の前身は、中田さんの祖父が創業した研美社印刷所です。そこが廃業し、1986年に中田さんの父が研美社を設立しました。今の従業員数は正社員とパート、役員で31人。20~40代が8割を占めます。2022年5月期の売上高は、約5億6千万円です。

 現在、プラスチックカード印刷を強みとする同社は、同業の印刷会社をはじめ広告会社、デザイン会社などからショップカードや社員証、診察券などの印刷を請け負っています。

 同規模の一般的な印刷会社なら、1カ月の取引件数は多くて100件程度といわれますが、研美社は数百から1千件ほどを抱えます。

 「プラスチックカード印刷を始めた04年は、まだまだニッチな分野でした。どこに発注すれば良いのかわからない全国の会社がネット検索でうちを探し当て、そのまま注文してくださるパターンがほとんどでした。今も全国から注文をいただいています」

 さらに時代の変化に合わせ、同社ではデジタル名刺「ニアバイ」を展開中。非接触が叫ばれる世の中と、SNSや通信ツールが豊富な時代にマッチした商品で、さらなる躍進を目指しています。

本社入り口にある研美社のロゴマーク

 幼いころの中田さんは、祖父の逸平さんが創業した「研美社印刷所」の倉庫を格好の遊び場にしていました。父親の勇四郎さんは6人きょうだいの4番目でしたが兄が会社を継ぎ、父も専務兼営業担当として家業に入りました。その後、父は独立しますが印刷機を持たず営業のみで、仕事は研美社印刷所に外注していました。

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