目次

  1. ゼロイチの方が得意だと思い事業を売却
  2. 飲食店の困りごとを解決へ 続けたヒアリング
  3. コロナの影響で清掃事業がゼロに 
  4. 飲食店に“貸し”をつくろうと思った
  5. 労働集約型の仕事を効率化するITプラットフォームを開発
  6. サービス業界のアマゾンが目標

 入社1ヵ月後に創業者が急逝。数千万円の負債に対し、現預金数十万円という状態で、建築・不動産会社のハステック(東京都渋谷区)を24歳で引き継いだ2代目社長の田島太郎さん。事業継承から3年ほどで負債を完済します。

 しかし、「業績を伸ばしていくにつれ、この先自分は経営者としてどのような舵を取ればいいのか」と悩んでいました。

 会社という箱、看板の継続は重要ではあるけれど、自分がトップであり続ける必要はないし、事業内容を変えてもいいだろう、との考えに至ります。

 「10の事業を100に成長させるよりも、0から1に成長させるのが得意なタイプの経営者だと気づいたんです。だからここからの先のステージは、別の経営者に任せようと」

 建築・不動産事業をグループ会社として分社化すると、言葉どおり、それぞれの経営を別のメンバーに任せます。しばらくするとグループからも切り離し、残った本体は修繕などの事業を少人数で続けながら、新たなゼロイチビジネスにチャンレジする体制に刷新します。

 まず取り組んだのは、飲食店の閉店後の清掃事業でした。不動産事業で付き合いのある飲食店から、閉店後の清掃が大変、との声を聞いていたからです。

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