目次

  1. 国産蜂蜜は「世界トップクラス」
  2. 自ら蜂蜜を買い付ける理由
  3. 蜂蜜を求めて日本縦断
  4. ユニークな商品が並ぶ直営店
  5. 蜂蜜漬けの青春を送る
  6. 蜂蜜の輸入から国産品へ
  7. 会社も名前も引き継ぐ
  8. 承継とともに仕掛けた新事業
  9. 国産の蜂蜜酒に勝機
  10. ハニーハンターの新たなステージ

 「日本の蜂蜜は世界トップクラスだと思っています。地形が南北に長く、四季折々の花が咲き、アカシア、レンゲ、みかん、りんごの花など植生ごとに蜂蜜を採集できます。蜂蜜の種類がこれほどバラエティーに富む国はありません」

 市川さんはそう力を込めます。

 金市商店が扱うアイテム数は年間で180を超え、そのすべてが蜂蜜が原料の商品です。看板の「シングルオリジンハニー」(蜜源、場所、時期別に補充してナンバリングした純正蜂蜜)のほか、ミード(蜂蜜酒)、フルーツの蜂蜜漬け、キャンディー、ローヤルゼリーなどを販売しています。

 年商は5億円で正社員は9人、従業員(パート・アルバイトを含む)は約50人の規模になります。

金市商店の国産蜂蜜「シングルオリジンハニー」

 金市商店が扱う蜂蜜は8割が国産です。20都道府県以上の養蜂家約50軒と直接取引し、国内で年間100トンを仕入れています(蜂蜜の採れ高による)。ご当地の蜂蜜をここまで網羅する専門店は珍しいそうです。

 「国内外問わず、私がすべて養蜂家を訪ね、直接蜂蜜を買い付けています」。市川さん自ら2トントラックのハンドルを握り、養蜂の現場へ赴くのが信条です。

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