目次

  1. 社長塾を開催 業務効率を推し進めるも……
  2. 従業員の突然死をきっかけに“本当の幸せ”について考える
  3. 盛和塾に入り本当の幸せや経営について学ぶ
  4. 京セラフィロソフィーを参考に自社のブックを制作
  5. 中間管理職からの反発に遭う
  6. 「ありがとう」の思いを伝え合うサンクスツリー
  7. 社員から“惚れられる”社長でありたい

 前編の記事で紹介した業務効率化をより進めるために、脇本さんは一人ひとりの社員の意識改革が重要だと感じ、社長塾なる勉強会を開催します。

社長塾の様子

 内容はまさにそのまま。一人ひとりが社長になった意識で仕事に取り組んでもらいたい。具体的には経営に関する数字的な内容が大半で、決算書の見方や活かし方などを教えていきました。

 「私自身が以前は営業のことしか考えておらず、結果として会社が窮地に追いやられることになりましたからね。また、他人に教えることで私自身がさらに成長したい。そのような思いもありました」

 利益率が上がった結果、社員の給与のベースアップ、そして賞与も毎年出せるようになりました。

 ところが、です。給与面の待遇がよくなったにも関わらず、退職したいと話す社員が出てきます。特に若い社員に多く「社長の頭の中はお金のことばかりで楽しくない。毎日窮屈なので辞めます」との理由でした。

 それでも脇本さんは考えや姿勢を崩そうとはしませんでした。

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