目次

  1. 前線の動き
  2. 西日本と東日本では大雨に注意

　気象庁によると、東シナ海の前線上には低気圧があって東進しており、８日夜には四国付近へ達する見込みです。

　その後、前線上の低気圧は、西日本から東日本の太平洋側を東北東へ進み、９日は日本の東へ達すると見込んでいます。

　前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発となり、西日本や東日本太平洋側では大気の状態が非常に不安定となる所があるでしょう。

　西日本では8日朝から、東日本太平洋側では8日夜遅くから、雷を伴って非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があると見込まれます。

　西日本から東日本太平洋側では、2日から3日にかけての記録的な大雨の影響で、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まりやすい地域があります。

　とくに九州南部では、9日までの間に大雨警報を出す可能性が高いとして、早期注意情報（警報級の可能性）の「高」を出しています。そのほか、四国、近畿、東海、関東地方の太平洋側でも「中」を出しているので十分注意してください。

　9日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、以下の通りです。

  • 四国地方、九州南部…200mm
  • 近畿地方…180mm
  • 東海地方、九州北部地方…150mm
  • 関東甲信地方、奄美地方…120mm

　10日6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で以下の通りです。

  • 九州南部・奄美地方…100～150mm
  • 関東甲信地方…50～100mm
  • 東海地方…50～100mm　

　気象庁は「西日本から東日本太平洋側では、土砂災害、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください」と呼び掛けています。