目次

  1. マクライフ、ルーツはテント製造会社
  2. 家業で自分の活路を見つける
  3. MAKUTENとは 震災をきっかけに開発
  4. 商品は良いのに広める力がなかった
  5. イノベーションスクールで商品の伝え方を学ぶ
  6. 届けたい相手に届けるルートを選ぶ
  7. 膜材の第一想起になってテント業界に活路を

 マクライフは2017年に牛垣さんの父、和弘さんが創業。1977年に祖父母が自宅で始めたテント製造会社「ファインアートかわばた」が元々のルーツです。MAKUTENの開発、製造・施工はファインアートかわばたが担い、関連会社としてマクライフが宣伝・販売を行っています。

 現在マクライフを運営するのは父母と牛垣さんの3人、ファインアートかわばたの従業員数は11人です。マクライフはファインアートかわばた内にデスクを構えています。

 牛垣さんが幼いころは、祖父母も父母も同じ会社で働いており、毎日弟とともに会社に連れられ、退勤までずっと会社で遊んでいました。テント素材の切れ端を切り貼りして遊んだり、工場内で従業員に教えてもらいながら自転車に乗る練習をしたりしていました。

 牛垣さんは父母には弟ともども別に継がなくてもいいと言われていました。とはいえ、誰も継がなかったら、最終的には自分が継ぐことになるかもしれないと頭の片隅にあったといいます。大学生の時に弟が家業に戻ったので、このまま弟が継ぐことになるだろうと、少し寂しい気持ちもしながら岡山県内の百貨店に就職しました。

 販売員、企画職などを経て、希望していたバイヤー職にも就きましたが、就職して4年半が経ったころ、昇進試験に落ち今後の自分の進路を考え直すことになりました。

 同じころ、実家に帰ると父がお酒を飲みながら「必要とされてないんかなぁ」とボソボソと愚痴をこぼしている姿を見ました。

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