目次

  1. 電子渡航認証システム(ESTA)とは
  2. ESTAのモバイルアプリでできること

 米国大使館の公式サイトによると、電子渡航認証システム(Electronic System for Travel Authorization:ESTA)とは、ビザ免除プログラムを利用して渡米する旅行者の適格性を判断する電子システムです。

 ESTAは、米国国土安全保障省(DHS)により2009年1月12日から義務化されました。90日以内の短期商用・観光の目的で渡米しようとする場合(米国における乗り継ぎ含む)は、査証(ビザ)は免除されています。

 ただし、米国行きの航空機や船に搭乗する前にオンラインで渡航認証を受ける必要があります。事前にESTAの認証を取得していない場合、航空機等への搭乗や米国への入国を拒否されてしまいます。

 ESTA申請時には、一人あたり21ドルが必要で、一度ESTAの認証を受けると2年間有効です。入力情報の誤りにより、ESTAが却下された場合、大使館・領事館でビザを申請しなければなりません。米国大使館は「最低でも出発の72時間前には、申請しましょう」と呼び掛けています。

 CBPの公式サイトは2023年6月21日、ESTAのモバイルアプリ対応を発表しました。

 アプリは次のようなことができます。

  • パスポートの画像のスキャンと認証
  • セルフィー動画をアップロードして身元確認
  • 個人情報と渡航情報の入力
  • 適格性の質問への回答
  • 申請書の確認と提出
  • 申請内容の変更・更新
  • 申請状況の通知受けとり
  • 申請内容の保存

 一方、従来のESTAの申請公式サイトは引き続き利用できます。