目次

  1. ITパスポート試験(iパス)とは
  2. ITパスポート試験の生成AIに関するサンプル問題
    1. 問1 生成AIの特徴を踏まえて,システム開発に生成AIを活用する事例はどれか。
    2. 問2 生成AIが,学習データの誤りや不足などによって,事実とは異なる情報や無関係な情報を,もっともらしい情報として生成する事象を指す用語として,最も適切なものはどれか。
    3. 問3 AIにおける基盤モデルの特徴として,最も適切なものはどれか。
  3. 生成AIに関するサンプル問題の解答

 IPAの特設サイトによると、ITパスポート試験(iパス)とは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。

 具体的には、新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)や新しい手法(アジャイルなど)の概要に関する知識をはじめ、経営全般(経営戦略、マーケティング、財務、法務など)の知識、IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識を問う試験です。

 人間と対話しているような自然な文章や高クオリティな画像を生成する「生成AI」が、国民生活や企業活動に大きなインパクトを与えるなか、生成AIによる恩恵を享受してデジタル社会の実現を加速するためには、⽣成AIを効果的かつ安全に活用する必要があるとして、ITパスポート試験でも、2024年4月から生成AIに関する問題を追加することにしました。

 出題に先立ちIPAの公式サイトで、生成AIに関するサンプル問題を3題公表しました。生成 AI の特徴を踏まえた活用事例や留意事項、基盤モデルについて問うています。

  1. 開発環境から別の環境へのプログラムのリリースや定義済みのテストプログラムの実行,テスト結果の出力などの一連の処理を生成AIに自動実行させる。
  2. システム要件を与えずに,GUI 上の設定や簡易な数式を示すことによって,システム全体を生成AIに開発させる。
  3. 対象業務や出力形式などを自然言語で指示し,その指示に基づいてE-R図やシステムの処理フローなどの図を描画するコードを生成AIに出力させる。
  4. プログラムが動作するのに必要な性能条件をクラウドサービス上で選択して,プログラムが動作する複数台のサーバを生成AIに構築させる。
  1. アノテーション
  2. ディープフェイク
  3. バイアス
  4. ハルシネーション
  1.  “A ならば B である”といったルールを大量に学習しておき,それらのルールに基づいた演繹えき的な判断の結果を応答する。
  2. 機械学習用の画像データに,何を表しているかを識別できるように“犬”や“猫”などの情報を注釈として付与した学習データを作成し,事前学習に用いる。
  3. 広範囲かつ大量のデータを事前学習しておき,その後の学習を通じて微調整を行うことによって,質問応答や画像識別など,幅広い用途に適応できる。
  4. 大量のデータの中から,想定値より大きく外れている例外データだけを学習させることによって,予測の精度をさらに高めることができる。

問1 3.
問2 4.
問3 3.